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愚痴 [エッセイ]

ある日のお昼休み。
某所でお昼ご飯を食べていると、隣に2人組の女性が座って話を始めました。
何とはなしに聞いていると、どうやら同じお店で働いている女の子がどれだけ無神経に仕事をしているか、というのを片方の女性が一方的に愚痴っていました。
片方の女性はたまに相槌を打つだけで、とにかく聞くだけ。あまり楽しそうではありません。
その様子を聞いていて、私も同じような境遇に陥ったことがあるな、と聞くだけになっている女性に対して同情しました。

他人と関わって生きているとそれだけでストレスというのは蓄積していきます。
今までの経験から、女性はそのストレスを話すことと食べることで発散しようとする傾向にある、と感じます。なので、あまり連絡のなかった女の子から、
「今度飲みに行こうよ。」
と誘われるときは大抵、
「あぁ、また愚痴を聞かされるんだな。」
と思うようになりました。
私が愚痴をこぼすときにも同じことが言えますが、女の子の愚痴っていうのはただ聞いてほしいだけで、特にそれに対してアドバイスを求めているわけではありません。
でも、生返事で聞かれるのも嫌、という状態で、ある程度親身になった相槌と、ちょっとした肯定意見と、事情を聞く軽い質問(その人とはいつから一緒に仕事をしているの?とか)があればいい、という状態です。
基本的に女の子はおしゃべりなので、相手が一方的に話すだけ、の状態になるとさして楽しくなくなってしまいます。
たまに喫茶店で男の方が一方的に話しているカップルを見かけますが、大抵女の子はつまらなさそうです。
そして、愚痴が最高潮に達したときに必ずと言っていいほど出て来る決まり文句は、
「そのとき何て言ったと思う?」
です。
「そんなのわかるわけないじゃん。」
っていうのが本心ですが、愚痴を聞いているときに話している相手を否定したり、愚痴の対象になっている人をフォローしたりすると愚痴が倍の長さになるから大変です。
「それはわかってるけどさ……」
と更なる愚痴が続きます。
極論してしまうと、小学校のときの友達の悪口で盛り上がるのと同じレベルで、悪口の対象になる人を同じように否定してもらいたい、というところに行き着くのではないかな、と思います。

また、こういうときによく思い出すのは、学生時代にケーキ工場でバイトをしていたときにいたあるおばさんのこと。とにかく人の悪口ばかり言っている人だったのですが、いざその人がいなくなると他の人が一斉にその人の悪口を言い始めるのです。
なので、ここで愚痴っている分、あなたも同じだけ誰かに愚痴られているのではないかな、とふと思ってしまいます。因果応報とは正にこのことか、と。
それでもって居酒屋などで数時間愚痴を聞かされた後の支払いは割り勘、というのがいつも納得できないところだったりします。なので、私は相手がしゃべっている間に飲みまくって食べまくるようにしています。
それで支払いが同じくらいで丁度いいと思うのですが、相手は相手で、
「一人で食べまくって支払いは割り勘ってどういうこと?」
と思っているのだと思います。
結局、どっちもどっち、ということでしょうか。
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