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サ行-4 [コミックスレビュー]

「タイトル」
作者・既刊数・出版社(掲載誌)

「switch」
naked ape・全13巻・エニックス(ステンシル)
★ ★ ★
麻薬取り締まり捜査官として働く2人の青年の物語。
少女漫画としては扱うテーマが少し重いが、それだけにちゃんと深いところまで描いてくれている。麻薬取締り捜査官がメインの話というのもわりと珍しくて好感がもてる。
この作品が作者のデビュー作であるため、絵に関して雰囲気はいいがやや見難い。
話としてはきれいに完結したものの、個人的には終わり方が微妙に感じた。

「switch:ドラゴンフルーツ編」
naked ape・全2巻・一迅社(ゼロサム)
★ ★
上記作品の続編。
前作の終了時点から作中で空白の期間があり、その後の話からスタートしている。
前作で決着のついていないことや、空白の期間のことを埋めるように話が進んでいっている。
話の雰囲気は前作のままで、主人公も同じ。サブキャラは少し増えている。
連載当初は前作の新装版が出て長期連載化が予想されたが、終わってみれば全2巻。
一応前作で不明のままだった麻薬組織のその後が描かれていたのはよかったが、終わり方はちょっと中途半端だった。
最終的に、前作の補完的な意味合いの作品となった。

「スーパー俺様ラブストーリー」
ヒロユキ・既刊1巻(立ち消え)・芳文社(コミックギア)
★ ★ ★
18歳にしてIT社長、資産ん千億の青年は、極端にシャイで女性に弱かった。
そんな青年が女子高生に一目惚れし、その学校に無理矢理編入する。
テンポのいい作品でサクサク読めるのはいいのだが、それまでの作者の作品にあったような独特の間がこの作品にはなく、勢いで突っ走っているのが残念。
どこかにちょっと立ち止まれるところなどあればよかった。
掲載誌が休刊し、そのまま連載が立ち消えとなってしまった。

「スーパーダンガンロンパ2 七海千秋のさよなら絶望大冒険」
鈴羅木かりん・全3巻・マッグガーデン(ブレイド)
★ ★ ★
PSPの同名タイトルが原作で、その中の登場人物・七海千秋が主人公で、話も七海千秋視点で進んでいく。
作中のキーパーソンである七海千秋が主人公のため、若干設定を変えているところもあるが、基本的には原作準拠。
話も1巻でChapter1ずつ進むようになっており、割と展開は早め。
話の進め方や絵柄など、特に問題はないように思えたが、残念ながら中盤で打ち切りとなってしまった。
内容的に全く何も解決していない状態で終わっているので、原作を知っていてなお読みたいと思えるなら。

「スウィートホーム」
夢路行・全1巻・秋田書店(エレガンスイブ)
★ ★ ★ ★
母が亡くなり、父と二人暮らしで穏やかに暮らしていたOL・美保の家に突如兄が子供を連れて出戻ってくる。妻に愛想を尽かされて出て行かれたためで、美保は兄とその子供たちに振り回されるようになる。
とにかく兄のダメっぷりが妙にリアルで、それが最後まで一貫しているのがいい。
話はもっと続くような終わりでもいいくらいだったが、しっかりと完結している。
作者が好きなら買って間違いない。

「すうぱあかぐや姫」
室山まゆみ・全3巻・小学館(てんとう虫コミックス)
★ ★ ★
月の世界に帰っていったかぐや姫が、竹取の翁の子孫の家に戻ってきて、そこでいろいろな騒動を起こす。
おとぎ話をアレンジしてギャグ漫画にしたところが面白い。
かぐや姫の他にも、桃太郎や金太郎なども登場する。
しかし、最初の頃とかなり顔の違うキャラがいるし、ラストも「これで終わり?」と思えてしまうので、評価はそれほど上がらなかった。

「スカーレット・ウィザード プラス」
忍青龍&鈴木理華・全2巻・中央公論社(書き下ろし)
★ ★ ★ ★
小説「スカーレット・ウィザード」の外伝的作品。
時代的には原作小説よりも前の話になる。
1巻は原作小説の挿絵作家さん、2巻は原作続編の挿絵作家さんで、絵の違いはあるが、それほど違和感はない。
2巻で原作のネタバレが出ているので、小説を読んでみたいけどまず漫画で試し読み、というのは止めた方がいい。
原作を知っているなら間違いなく楽しめる。

「スカイ・クロラ イノセン・テイセス」
上地優歩・全2巻・マッグガーデン(ブレイド)
★ ★ ★
映画「スカイ・クロラ」をゲーム化した作品を漫画化した作品。
とある基地に着任した女性パイロットであり、最初のキルドレの物語。
映画をそのまま漫画化した作品ではないせいか、「キルドレ」などの設定説明は一切ないので、映画を知っているかある程度知識がある人向けの話ではある。
しかしながら、全体的に漂う切ない雰囲気など、それだけで読んでみてもいい力も持っている。
表紙の雰囲気が好きなら手に取ってみてもいいかも。
最後はあまりきれいな終わり方ではないので、注意。

「スカイブルー」
小林大樹・全5巻・スクウェア・エニックス(ガンガン)
★ ★
幼い頃に両親と妹を亡くし、ケンカに明け暮れていた少年の体にスカイブルーと名乗るエネルギー生命体が宿る。
同時に世界各国では色の名前を持つ者たちが次々と現れ、その者たちで争う色彩戦争が始まる。
コミックスの裏には「王道バトル少年漫画」とあるが、読んでみると所々いい具合に捻られていて、面白く読める。
序盤の吸引力はかなりのものだったが、途中でスパっと打ち切りになってしまった。
4巻中盤から話が一気に失速し、それが原因かと思われる。
話としては何も解決しないままだった。

「すき。だからすき」
CLAMP・全3巻・角川書店(あすか)
★ ★ ★
明朗快活で成績優秀だけど中身が”お子様”な女の子と、その隣の家に引っ越してきた臨時担任の先生との話。
「Wish(ア行参照)」と同じく猫井さんの作画だが、雰囲気は同じであるものの男性の描き方に違和感がある。
ストーリーは謎がいくつかあるものの、大筋は恋愛。それだけに強いインパクトもない。
可もなく不可もなく、といったところ。

「好きでいっぱい」
きたうら克巳・全1巻・集英社(りぼん)
★ ★
ミーハーで恋を知らない女の子が、突然学園のアイドルから告白されてしまう。
ストーリー的にはまあまあだと思うのだが、主人公の髪型が、というより髪の書き方がどうにも気になってしまって話に集中できなかった。。
前髪と後ろ髪の裾の方のみ線が入っていて、その他が真っ白という髪の毛の描き方に違和感があった。
その点のみで評価を下げた。

「SCRAMBLE!」
柴田亜美・全4巻・スクウェア・エニックス(ガンガン)
★ ★
宇宙で1番流行っているカードゲームGACのレアカード52枚が地球に落下した。
カードたちは実体化し、地球で様々な事件を起こしていた。
カードの持ち主である王子は、カードをすべて回収するために地球に降りる。
話のメインはカードバトルなのだが、実際カードバトル以外のところの方が面白いので、ちょっと困る。
話はきれいにまとまったが、最後までカードバトルがいまひとつだったのが残念。

「緊急出動(スクランブル)すずめちゃん」
柴田亜美・全1巻・講談社(なかよし)
★ ★ ★ ★
世界一お金持ちの町ナガサキシティの金の独占権を狙う男たちと、126億かけて改造されたナガサキシティ町長の娘の戦いを描いたギャグ漫画。
ラストに若干の疑問が残るものの、ギャグで引っ張っていってくれて面白く読み進められる。
柴田さん初の少女漫画だが、少女漫画という甘ったるい雰囲気はない。
絵は上手くはないが好感が持てる。

「SCAPE-GOD」
高遠るい・全1巻・メディアワークス
★ ★
ある日突然空間を裂いて現れ、人を殺して去っていく特異と呼ばれる存在。
特異によって殺される確率は交通事故レベル。
その特異と専門に戦う会社を立ち上げた少女と、特異を倒す世界の神の物語。
話はこれで完結しているのかいないのか、終わり間際になるに連れて不条理系の話になっていて、最後は作者の自己完結のように見えた。
作者が好きならそれなりに読めるが、そうでもないなら不快感が残るかもしれない。
読み終わったときは、エヴァの映画を観終わったときのような感じがした。

「スケッチブック」
小箱とたん・全14巻・マッグガーデン(ブレイド)
★ ★ ★ ★
美術部を舞台にしたほのぼの系4コマ漫画。
キャラに頼らず、日常的なことをネタにしているので、思わずうなずいてしまったり、ニヤリとしてしまうことが多い。
大笑いできることはないが、癖になる。
途中で立ち消えることなく完結まで行ってくれてよかった。

「スケッチブック 出張版」
小箱とたん・全1巻・マッグガーデン(マサムネ)
★ ★ ★
上記作品の番外編。
この作品単体としても読めるが、やはり本編を読んでから読んだ方がよい。
本編は4コマのみだが、こちらはショートストーリーもあり、いろんな形で「スケッチブック」という作品を楽しめる。
少なくとも本編が好きな人には楽しめるはず。

「スコアブック」
小箱とたん・全1巻・マッグガーデン(マサムネ)
★ ★
作者の作品集だが、収録されているのは「私は野球部マネージャー」と「スケッチブック」の番外編のみ。
「私は野球部マネージャー」は、作者が全く野球を知らないのに野球漫画を描いていることに対して開き直っており、途中でネタが切れて終わっているような感じ。
「スケッチブック」の前身のように思って買うと、騙される。

「スサノオ」
増田晴彦・全3巻・エニックス(ガンガン)

神々が世界を支配していた時代、空にはタカマガハラと呼ばれる世界があった。
しかし、その世界を支えていたアマテラスが死んでしまい、その弟であるスサノオはタカマガハラを再び浮上させるために必要な神核を集めるため、地上に降りた。
全体的な雰囲気は正に少年マンガ、といったところだが、それだけに話が単純であまり深さが感じられない。
しかも、恐ろしく中途半端なところで切れているため、読後感が悪い。
絵はペン慣れしていて勢いがあるが、ややトーンが多すぎて読みにくい。

「頭上注意!」
森村せん・全1巻・エニックス(ステンシル)
★ ★ ★
親の借金のために婿に出ることになった少年は、街で出会った天体観測をする人たちに感化され、自分のやりたいことを見つけて家出をする。
終わり方は少々中途半端ではあるが、中盤の盛り上げ方がなかなかいい。
もう少し続いてほしかったのだが、これで終了ということで残念。
絵は画面がすっきりとしていて読みやすい。

「鈴が鳴る」
夢路行・全1巻・スタジオDNA(ぶ~け)
★ ★ ★
孤島の分校に臨時講師として赴任してきた女性教師。
その女性教師と島の人々との触れ合いを描いた話。
主人公の女性教師の性格がきつめの設定で、それでいてわりと面白い思考回路をしているので、いろいろと印象に残るシーンが多い。
全体的にはほのぼの雰囲気。

「すすめ!雷蔵」
きたうら克巳・全1巻・集英社(りぼん)

でかい図体に怖い顔を持つ雷蔵だったが、極度の小心者で避難用具をいつも背負い登校拒否になりそうになりながら、学校に通っている。
発想はいいと思うのだが、引っ張っていってくれる力がない。主人公の顔がごついのに、目だけ少女漫画の女の子のようになる場面が多用され、それがギャグならばまだいいのだが、シリアスな場面に使われているために、それがかなり気持ち悪い。
その表現を変えたのならば、評価はもう少し高かったかもしれない。

「すすめ!!ダイナマン」
池田匠・全6巻・エニックス(ギャグ王)
★ ★ ★ ★
爆弾を自在に操り、Hで自分勝手だが妙に正義感の強い遠い宇宙から来たヒーローダイナマンの話。
4コマまたは8コマ漫画で、かなり面白い。
日常生活の批判など共感できる部分が多々ある。
絵も見やすいし、オチも笑える。同じキャラでネタを引っ張っているが、それはそれでいつも笑えるので特に問題なし。
もっと続いてもいいくらいだったが、マンネリ化する前に完結した。

「鈴蘭」
渡千枝・全1巻・講談社(サスペンスホラー)
★ ★ ★
台風の夜、父が連れてきた亡き友人の娘という女の子と同居することになった少女。
人なつっこく見えるその女の子は少女の友人たちを次々に奪っていく。
渡さんの最近の作品としては、ハッピーエンドではなかった。怖い話がいつもハッピーエンドになるのはおかしいので、たまにこういう作品が現れるとホッとする。
この本も短編集だが、3話目の話がもう少し読ませてくれたのならば、評価を1つ上げてもよかった。

「鈴蘭は血の匂い」
渡千枝・全1巻・講談社(サスペンスホラー)
★ ★
上記作品の続編。
前作で赤ちゃんとして生まれ変わった魔物の女の子が、別の家の赤ちゃんと入れ替えられ、その家を乗っ取っていく。
赤ちゃんが魔物であるので、前作のように精神的に主人公が追い込まれるのではなく、肉体的に追いこまれていくので、視点を変えたのはいいと思うが日常的な恐さは無くなってしまい残念。
もう1作品収録されているが、これは犯人がわかりやすすぎた。

「stigma」
峰倉かずや・全1巻・新書館(Wings)
★ ★ ★ ★ ★
記憶をなくした青年と世界からいなくなった鳥を追い求める少年の物語。
全編オールカラーで、セリフよりも詩のような主人公の心理描写が多いが、その心理描写がいい。比喩表現も上手いし、とにかく読んでいて圧倒された。
終わり方はある程度予想できたものの、それでもかなりの良作。
定価が1200円と高価だが、それだけの価値は十分にある。

「スターオーシャン」
かぢばあたる・全1巻・エニックス(ガンガン)
★ ★ ★
SFCソフト「スターオーシャン」を漫画化した作品。
ゲームよりも登場人物を少なくし、本筋のストーリーだけを簡潔にまとめてある。
ゲームのシナリオがそれほど良くなかったので、これだけ出来れば十分だと思う。
絵はゲームのものと比べると結構違うが、悪くはない。

「スターオーシャン セカンドストーリー」
東まゆみ・全7巻・エニックス(ガンガン)
★ ★ ★
PSソフト「スターオーシャンセカンドストーリー」を漫画化した作品。
ゲームに比べてキャラ全体の等身が長いが、格好よくなっているので特に問題はない。
ほぼゲームに忠実にストーリーが進んでいて、ペースも早すぎず遅すぎずよかったのだが、ものすごく中途半端なところで連載終了となった。
置き去りにされた伏線も多く、ここまで巻数が進んでの終了はきつかった。

「スターオーシャン Till The End of Time」
神田晶・全7巻・スクウェアエニックス(ガンガン)
★ ★ ★
PS2ソフト「スターオーシャン Till The End of Time」を漫画化した作品。
ストーリーはほぼゲームに忠実で、少し多めに伏線が入っている。
ストーリーの進み具合はわりと早くてペースはよかったのだが、最後はかなりの駆け足展開。
終盤にもう少しページを割けたら、と残念。
作者の前作「パンツァークライン」(ハ行参照)とは画風をガラッと変えていて、ゲームにかなり近くなっている。
ストーリーはゲームよりも若干納得できる話になっていた。

「スターオーシャン ブルースフィア」
水城葵・全7巻・エニックス(ガンガン)
★ ★
GBソフト「スターオーシャン ブルースフィア」をマンガ化した作品。
キャラデザは脇役も含めて上記作品のものを継承しているので、どうしても東さんの二番煎じに見えてしまうところが残念。
ストーリーはゲームのものをよりわかりやすく説明しているところはいいが、キャラ同士の恋愛を前面に出してきているために、そこに違和感がある。
無事完結したものの、エピローグが無駄に長く、一部納得できない終わり方をしていて残念。

「STAR GAZER」
堤抄子・全3巻・エニックス(ガンガン)
★ ★ ★
大流星雨が降った夜、星はあらゆる人々の願いを叶え、街は人の願いと星により破壊された。
その被害を免れた少年が、人間になった飼い犬と好きな女の子の飼い猫と共に、さらわれた女の子を捜し始める。第1部は状況説明の延長のようでそれほど楽しめないが、2部に入ってストーリーが進み始めると面白くなる。
ただ、もう少し意外なラストを期待していたので、少々意外性に欠けた部分がある。
絵はほぼ完成されていて見やすく、キャラにも魅力がある。

「STAR DRIVER 輝きのタクト」
KEY by Ylab・全3巻・スクウェア・エニックス(ヤングガンガン)
★ ★ ★
同名タイトルのアニメを漫画化した作品。
アニメのメディアミックス作品だと作画に問題がある場合が多いが、この作品はかなり作画がいい。
小畑健風の絵で、アクションシーンの迫力もなかなか。
アニメを知らなくても読める作りなので、絵が気に入れば読んで損はない。
ただ、話の進むペースはかなり早く、終盤もかなり展開を急いでいるように見える。
一応きれいに完結しているのが救い。

「STIGMATA」
高治星・全3巻・マッグガーデン(ブレイド)
★ ★
オカルト犯罪研究所のシスターとして働く一人の少女。
少女は任務中に記憶喪失の一人の神父と出会う。
戦闘シーンに迫力があるのはいいが、ストーリーが作者の頭の中だけで展開している典型的な話。
とにかく固有名詞が多く、読者は置き去りにされること必至。何度も読み返さないと話についていけない。
話が理解できれば、そこまで悪い話でもないのだが。
一応きれいに終わってはいる。

「STEP」
柊あおい・全1巻・集英社(りぼん)
★ ★ ★ ★
男の子と話すのが特に苦手な女の子が、好きな男の子に告白されてつき合うことになってしまう。
設定に共感できるところが多く、面白く読めた。
また、同時収録作品「サイレント・ベル」もまあまあいい話なので、評価を上げた。

「ストレンジ・プラス」
美川べるの・全20巻・スタジオDNA(ゼロサム)
★ ★ ★ ★
6年前に行方不明になった兄をある探偵社で見つけた青年。
青年は兄を家に連れ戻そうとするが叶わず、代わりに自分もそこで働き、兄を説得することにした。
とにかくどの話もテンションが高く、笑わせてくれる。
全体的に文字が多いのが欠点だが、それを超えれば間違いなく楽しめる。
読めば声に出して笑ってしまうこと確実。
中盤以降は少し勢いが衰えるが、最後は割ときれいに完結した。
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パソコン [ゲームレビュー]

「タイトル」
メーカー・ジャンル

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
R P G………ロールプレイングゲーム
A・RPG………アクションロールプレイング
S L G………シミュレーションゲーム
SLG+RPG………ロールプレイングシミュレーション
A C T………アクションゲーム
ACT+ADV………アクションアドベンチャー
P U Z………パズルゲーム
T A B………テーブルゲーム
A D V………アドベンチャーゲーム
ADV+SLG………シミュレーションアドベンチャー
N O V………サウンドノベル
E T C………その他
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「MQ~時空の覇者~」
アーベルソフトウェア・ADV

母の遺言として、あなたは世界を滅ぼすとも救うとも伝えられるアヴァタールであり、世界を救うためにフィルを集めるよう言われた主人公は、多次元を行き来しながらフィルを集める旅に出る。
基本的に読み進めるだけのゲームで、システムとしては音量調整やメッセージ速度など基本的なことしかできない。
話はあまり練り込まれている感じはせず、パッチを当てても誤字は多いし、キャラに声がないのでHシーンもいまひとつ、話も数時間で読み切る長さで、終わり方にも納得ができなかった。何もかもが中途半端。
シナリオは菅野ひろゆきさんが担当しているとのことだが、菅野さんらしさはほぼ感じられなかった。
グラフィックは、正面の絵はいいのだが、斜めからのアングルだと顔が歪んで見えることが多く、Hシーンの構図もいまひとつ。
唯一、音楽に関してはまずまずの出来だったように思う。
これでフルプライスというのは詐欺に近いのでは、とすら感じた。


「グリザイアの果実」
フロントウィング・ADV
★ ★ ★ ★
軍事訓練を受け、予備役となった青年は普通の学生生活を送るため生徒数わずか5人の全寮制の学校へ転入する。
そこの生徒たちは皆それぞれ重い事情を抱え、それを悟られぬよう日々生活していた。
キャラが非常に個性的で、日常の掛け合いが楽しい。
ただし、全体のテキスト量も多いが、その日常共通ルートもかなり長いので、冗長と感じる人もいるかもしれない。
後半のストーリーは全体的に重く、各ルートによってキャラの捉え方に違和感が出てくるのが難点だが、吸引力もあって楽しめる内容でもある。
また、全体的に下ネタが多く、とてもそのままコンシューマ移植できるレベルではない。
Hシーンもピー音が多用されていて、その辺りは好みが分かれるところ。
この1作だけでも楽しめる作りだが、続編が2本用意されており、そのために明かされない伏線もある。その辺りは一長一短。
グラフィックはかなりきれいで、ワイド画面でプレイするので、キャラも大きくていい。


「グリザイアの迷宮」
フロントウィング・ADV
★ ★ ★ ★
上記作品の続編。
前作のアフターストーリー5本、ショートストーリー33本、サブキャラHシーンセット、主人公・雄二過去編(続編へのプロローグ)の詰め合わせとなっており、ファンディスクのような雰囲気の作品。
よって、前作を知らないと話が全く分からず、しかしながら続編を意識した作りなので、続編をプレイすのなら確実に押さえておかないといけない位置にある。
アフターストーリーはどれにも存在意義があり、いい出来だった。
ショートストーリーとサブキャラHシーンセットはいまひとつだったが、雄二過去編の出来はかなりよかった。
グラフィックは相変わらずきれいで、今作は音楽の良さも際立っていた。
特にオープニングと雄二過去編のエンディング曲は神がかっている。
シリーズが好きな人は確実に買って損はしない出来となっている。


「グリザイアの楽園」
フロントウィング・ADV
★ ★ ★
上記作品の続編で、シリーズ完結編。
本編の他に、サブキャラHシーンセット、グリザイアの果実のプロローグが収録されている。
話はキッチリ完結しているものの、中盤以降のシナリオがわりとバッサリとカットされていると思われ、やや物足りなさを感じた。
グラフィックと音楽は相変わらずよかった。
プロローグに関しては、雄二の師匠の話かと思いきや、雄二が転校してくる前の学園の話で、出来もいまひとつだった。また、プロローグは本編クリア後にプレイ可能なのだが、本編より先にプレイできた方がよかったかも、と感じた。


「この大空に、翼を広げて」
PULLTOP・ADV
★ ★ ★
高専で廃部寸前のソアリング部を復活させ、手作りのグライダーで数10年に1度起こるという気象現象・モーニンググローリーを飛ぶことを目指す青春物語。
2段階で用意されているオープニング、どこで分岐したのかわからないくらいに自然なシナリオの流れはよかったが、全体的に見ると小粒な印象。小鳥・天音ルートはいいのだが、他の3人が弱い。
背景は非常にきれいだが、斜め角度の顔に違和感があるなど、キャラが少し微妙だった。


「G線上の魔王」
あかべぇそふとつぅ・ADV
★ ★ ★ ★
ヤクザの息子として裏の顔を持つ主人公の前に、”魔王”を追っているという不思議な少女が現れる。
そして、主人公の周りに魔王にかかわる様々な事件が発生する。
システムはオーソドックスなADV。セリフ再生時にBGMの音量を落とす設定ができるのはうれしかった。
シナリオはサブヒロインたちのシナリオや魅力がいまひとつだったのが残念だったものの、メインのハルルートの出来はかなりのものだった。特に、全編に渡るハルと魔王との推理合戦は読み応え十分。
グラフィックは全体的に違和感なくきれいで、主人公以外のフルボイス使用もなかなか楽しめた。


「車輪の国、向日葵の少女」
あかべぇそふとつぅ・ADV
★ ★ ★
日本に似ているようで違う世界の物語。
罪人にはそれぞれ義務が与えられ、義務を破ると強制収容所に送られる。
その義務は、1日が12時間しかなかったり、親の命令を必ず聞かねばならなかったり、異性に触れることができなかったり。
主人公はその義務を負った者たちを管理する特別高等人の最終試験のため、とある田舎町を訪れる。
システムはオーソドックスなアドベンチャーで、気になる部分はなかった。
グラフィックはイベントCGはきれいなのだが、立ち絵とのギャップがあり、いまひとつだった印象。
ストーリーは設定が非常に上手く利用されていて、謎解き部分ではほぼすべての人が騙されていたことに気づかされるだろうと思う。
ただ、各ヒロイン毎のシナリオ共有率が9割以上あり、1人クリアした後はスキップ機能を使うと2時間足らずで他の全てのエンディングが見られてしまう。
エンディングに納得いかないところもあり、謎解きは素晴らしかったが、あまり評価は上げなかった。


「十次元立方体サイファー」
アーベルソフトウェア・ADV
★ ★ ★
ミステリーシリーズと銘打たれたシリーズソフトで、探偵紳士、ミステリートと世界観を共有している。ただし、話としては独立している。
脚本は明確に記されてはいないものの、読めば確実に菅野ひろゆきさんが書いていることがわかる。
伏線の張り方や最後の謎解きのところは、菅野さんの今までの作品の雰囲気と近い。
ストーリーは2種類用意されており、それぞれ全く違うエンディングに到達する。しかし、シナリオの共有率が8~9割あり、片方のシナリオでは有効な伏線も、もう片方のシナリオでは意味を成さないなど、詰めが甘いところも見られる。どちらもわりと楽しめる話ではあるのだが。
システムに関しては、現実世界と同じリアルタイムでストーリーが進行するが、クリックしている瞬間、アイテムを表示している時間などは時間が止まるので、あまり意味をなしていないように感じた。
また、理不尽なくらいバッドエンドが用意されており、こまめにセーブしていないと痛い目にあう。
グラフィックは好みが分かれる絵ではあるが、概ねきれいで安心して見られた。


「黄昏のシンセミア」
あっぷりけ・ADV
★ ★ ★
天女の羽衣伝説が残る田舎町に帰省してきた青年。
青年はそこでゾンビのような腐った動物の化け物に襲われ、そこから羽衣伝説と不老不死について調べ始める。
オーソドックスなADVだが、特筆すべきはフローチャートシステム。
ストーリー分岐をフローチャートとして見ることができ、そこに付箋として様々な情報を書き込むことができる。
分岐条件もわかりやすく、攻略ページいらずなのは非常に助けられた。
しかし、ストーリーは佳作ではあるけれど名作ではなく、メインヒロイン全員をクリアすることで話の輪郭が見えてくるのはよかったが、話の盛り上がりに欠け、いまひとつな印象だった。
また、登場人物もモブキャラ以外の男性キャラが主人公のみで、少し寂しかった。
その他、正ヒロインが実の妹だったり、一応全員18歳以上という断りはあるものの、明らかに10代前半から半ばくらいのヒロインがいたり、とその辺りはプレイしていて大丈夫なのかな、と心配になったりもした。
グラフィックは概ねきれいなのだが、イベントシーンだけでなく、日常シーンでも背景と共に顔などがアップになるシーンが多々あり、背景が荒く見えてしまうのは残念だった。


「DESIRE 完全版」
シーズウェア・ADV
★ ★
かつてPC98用ソフトとして発売され、SSに移植後、再度PC用として発売された作品。
ストーリーには、SS版まででは語られなかったエピローグが追加されている。
PCに戻ったということで、SS版とは比べ物にならないほどHシーンが盛り込まれているが、主人公の1人であるマコト編のHシーンは無駄に多く、ストーリーを忘れてしまうほどなのでやや辟易する。
エピローグ部分でストーリーをハッピーエンドとして完結させているが、かつてシナリオを担当した剣乃ゆきひろさんが一切関わっていないため、この辺り好みが分かれるところ。
ストーリーを楽しむだけなら、SS版だけで十分。


「デュアル・エム-空の記憶-」
アーベルソフトウェア・ADV
★ ★ ★
ミステリーシリーズに属するソフトで、タイトルからはわかりにくいが「探偵紳士」「ミステリート」の番外編的な位置付けの作品。
なので、このソフト単体だけでプレイすることはお勧めしない。
少なくとも「探偵紳士」「ミステリート」をプレイして、世界観や専門用語、主要な登場人物を把握しておかないと十分には楽しめない。
ストーリーはこの作品の中で起こった事件については完結しているが、ミステリーシリーズとしては続く展開になっているので、あくまでミステリーシリーズの中間点にある作品だと思っておいた方がいい。
それを踏まえたうえでプレイすると、ストーリーはなかなかの出来。
ミステリーシリーズをプレイしてきた人なら、それなりに満足できると思われる。
ボイスなしで音楽はミステリートからの流用が多いのは、いつものこととして諦めが必要。
グラフィックは立ち絵はきれいだが、イベントCGで一部違和感があるものもある。
なお、主人公の性格がお世辞にもいいとは言えず、プレイしていてイライラする。


「遥かに仰ぎ、麗しの」
PULLTOP・ADV
★ ★ ★ ★ ★
大学卒業後、新任講師として滝沢司がやってきたのは陸の孤島にあるような超お嬢様学校の分校。
様々な家庭の事情を抱えて本校に通えない生徒たちが集まる分校で、司は様々な生徒と出会う。
基本はオーソドックスなアドベンチャーで、選択肢による分岐は少なく、ゲームというよりかは分岐後のストーリーを楽しむ形。
ストーリーは大きく2つに分岐して、それぞれ3人ずつ攻略可能な女の子がおり、シナリオ的には結構な量がある。それでいて質が高いので間延びしている感じはなく、キャラ的にも被らないので最後まで十分楽しめる。
また、ムービーはないもののグラフィックはかなりきれいで、声も主人公以外はフルボイスで演技もほぼ申し分なく、システム的な不満もなかった。
買った値段分は十分に楽しめること間違いなし。
個人的には本校編のシナリオがお勧め。


「真剣で私に恋しなさい!」
みなとそふと・ADV
★ ★ ★ ★ ★
武術に力を入れている高校の2年生である主人公とその仲間たちの物語。
メインヒロイン5人が全員武士娘、というと色モノに思えるが、ストーリーは非常にしっかりしている。
オープニングがやや長いものの、以降のルートではほぼ被る展開がなく、サブルートは短めながらもボリュームたっぷり。
最終シナリオの犯人がわかりやすいという部分以外は特に気になる場所もなく、熱い展開が多くて引き付けられた。
また声優陣も豪華で(特に男性陣)、名義は違うもののベテラン声優さんも多く、小ネタも満載で楽しめる。
グラフィックもきれいで、全体的にレベルが高い印象。


「真剣で私に恋しなさい!S」
みなとそふと・ADV
★ ★ ★
上記作品のファンディスク兼続編。
前作のヒロイン5人とのアフターストーリーと、新規ヒロインたちの話が楽しめる。
個性的なキャラと豪華声優陣、アニメが追加されたことにより戦闘シーンの迫力も増すなど、正当な進化を遂げている。
ただ、シナリオの半分くらいがHシーンであること、既に続編が意識されているためかキャラの掘り下げが全体的に甘く、広く浅くなった印象があった。
前作の出来がよかっただけに、少しガッカリした部分もあった。


「真剣で私に恋しなさい!A」
みなとそふと・ADV
★ ★ ★ ★
上記作品の続編。
前作まで攻略不可能だったキャラがほぼ全員攻略できる。本編14人、パッケージ版なら追加で3人分のシナリオがあるので、ボリューム的にはかなりのもの。
1番最初に攻略したいヒロインを選ぶと残りは一本道だが、ヒロインとの関係を深めていく過程は1作目に近く、こういうのが読みたかった、というのを体現してくれている。


「ミステリート~不可逆世界の探偵紳士~」
アーベルソフトウェア・ADV
★ ★ ★
「探偵紳士」の続編。
文章は正に菅野ひろゆきテイスト満載で、ファンならそれだけで楽しめるくらいの勢いがある。
ただし、開発が延びに延びたのと、元はDCソフトだったということもあり、18禁ソフトにしてはHシーンはあってなきが如しくらいであるし、誤字脱字が多く、句読点を文頭に持ってきてはいけない、などの禁則処理がなされていない。
また、ストーリーも本作で完結しておらず、いつ発売されるとも知れない「ミステリート2」に続くところで終わっているため、非常に中途半端な印象。
グラフィックはわりときれいだが、3話だけ背景が異様に稚拙なのが目立った。
「探偵紳士」をプレイしている菅野ファンであれば、お勧めできるのだが。


「ミステリート~ディテクティブ・バケーション~」
アーベルソフトウェア・ADV
★ ★
上記作品のファンディスク。
ショートストーリー2本、簡単な推理もののショートショートが28本、サウンドドラマが3本収録されている。
かなりのボリュームがあるように見えるが、プレイ時間はさほど長くない。
本編に絡むかもしれない重要人物も出てくるが、基本的にはおまけとして楽しむ感じ。
ショートショートはどこまで菅野さんが絡んでいるのか疑問があり、キャラデザも変わっているので、アンソロジーのような感じで捉えた方がいいかもしれない。


「ミステリート~アザーサイドオブチャーチ~」
アーベルソフトウェア・ADV
★ ★ ★ ★
上記作品の番外編的な続編。
ソフト単体として遊べる作りではあるが、前作を知っていないとわからない人間関係や事件もあり、ミステリートの世界としては完結していないので、単体として遊ぶにはそれなりの覚悟がいる。
ただし、ストーリーは非常によく練られていて、前作からのブランクなど微塵も感じられない。
前作をプレイしたなら確実にプレイしておいた方がいい作品。
システムについては、「ハイパーリンクシステム」という”文章中のある単語にマウスカーソルを合わせると下線が表示されてTIPSや別の誰かが主人公のシナリオに飛べる”という作りのため、全文マウストレースが必須。楽しいが、非常に肩がこる。
グラフィックは前作のキャラがグラフィックの変更もなくそのまま入ってきていたりするので、全体的に見るとごちゃまぜの印象。
背景流用も多いが、悪い印象はなかった。
誤字脱字はそれなりに目立つものの、前作のPC版ほど酷くはない。
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