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パソコン [ゲームレビュー]

「タイトル」
メーカー・ジャンル

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R P G………ロールプレイングゲーム
A・RPG………アクションロールプレイング
S L G………シミュレーションゲーム
SLG+RPG………ロールプレイングシミュレーション
A C T………アクションゲーム
ACT+ADV………アクションアドベンチャー
P U Z………パズルゲーム
T A B………テーブルゲーム
A D V………アドベンチャーゲーム
ADV+SLG………シミュレーションアドベンチャー
N O V………サウンドノベル
E T C………その他
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「MQ~時空の覇者~」
アーベルソフトウェア・ADV

母の遺言として、あなたは世界を滅ぼすとも救うとも伝えられるアヴァタールであり、世界を救うためにフィルを集めるよう言われた主人公は、多次元を行き来しながらフィルを集める旅に出る。
基本的に読み進めるだけのゲームで、システムとしては音量調整やメッセージ速度など基本的なことしかできない。
話はあまり練り込まれている感じはせず、パッチを当てても誤字は多いし、キャラに声がないのでHシーンもいまひとつ、話も数時間で読み切る長さで、終わり方にも納得ができなかった。何もかもが中途半端。
シナリオは菅野ひろゆきさんが担当しているとのことだが、菅野さんらしさはほぼ感じられなかった。
グラフィックは、正面の絵はいいのだが、斜めからのアングルだと顔が歪んで見えることが多く、Hシーンの構図もいまひとつ。
唯一、音楽に関してはまずまずの出来だったように思う。
これでフルプライスというのは詐欺に近いのでは、とすら感じた。


「グリザイアの果実」
フロントウィング・ADV
★ ★ ★ ★
軍事訓練を受け、予備役となった青年は普通の学生生活を送るため生徒数わずか5人の全寮制の学校へ転入する。
そこの生徒たちは皆それぞれ重い事情を抱え、それを悟られぬよう日々生活していた。
キャラが非常に個性的で、日常の掛け合いが楽しい。
ただし、全体のテキスト量も多いが、その日常共通ルートもかなり長いので、冗長と感じる人もいるかもしれない。
後半のストーリーは全体的に重く、各ルートによってキャラの捉え方に違和感が出てくるのが難点だが、吸引力もあって楽しめる内容でもある。
また、全体的に下ネタが多く、とてもそのままコンシューマ移植できるレベルではない。
Hシーンもピー音が多用されていて、その辺りは好みが分かれるところ。
この1作だけでも楽しめる作りだが、続編が2本用意されており、そのために明かされない伏線もある。その辺りは一長一短。
グラフィックはかなりきれいで、ワイド画面でプレイするので、キャラも大きくていい。


「グリザイアの迷宮」
フロントウィング・ADV
★ ★ ★ ★
上記作品の続編。
前作のアフターストーリー5本、ショートストーリー33本、サブキャラHシーンセット、主人公・雄二過去編(続編へのプロローグ)の詰め合わせとなっており、ファンディスクのような雰囲気の作品。
よって、前作を知らないと話が全く分からず、しかしながら続編を意識した作りなので、続編をプレイすのなら確実に押さえておかないといけない位置にある。
アフターストーリーはどれにも存在意義があり、いい出来だった。
ショートストーリーとサブキャラHシーンセットはいまひとつだったが、雄二過去編の出来はかなりよかった。
グラフィックは相変わらずきれいで、今作は音楽の良さも際立っていた。
特にオープニングと雄二過去編のエンディング曲は神がかっている。
シリーズが好きな人は確実に買って損はしない出来となっている。


「グリザイアの楽園」
フロントウィング・ADV
★ ★ ★
上記作品の続編で、シリーズ完結編。
本編の他に、サブキャラHシーンセット、グリザイアの果実のプロローグが収録されている。
話はキッチリ完結しているものの、中盤以降のシナリオがわりとバッサリとカットされていると思われ、やや物足りなさを感じた。
グラフィックと音楽は相変わらずよかった。
プロローグに関しては、雄二の師匠の話かと思いきや、雄二が転校してくる前の学園の話で、出来もいまひとつだった。また、プロローグは本編クリア後にプレイ可能なのだが、本編より先にプレイできた方がよかったかも、と感じた。


「この大空に、翼を広げて」
PULLTOP・ADV
★ ★ ★
高専で廃部寸前のソアリング部を復活させ、手作りのグライダーで数10年に1度起こるという気象現象・モーニンググローリーを飛ぶことを目指す青春物語。
2段階で用意されているオープニング、どこで分岐したのかわからないくらいに自然なシナリオの流れはよかったが、全体的に見ると小粒な印象。小鳥・天音ルートはいいのだが、他の3人が弱い。
背景は非常にきれいだが、斜め角度の顔に違和感があるなど、キャラが少し微妙だった。


「G線上の魔王」
あかべぇそふとつぅ・ADV
★ ★ ★ ★
ヤクザの息子として裏の顔を持つ主人公の前に、”魔王”を追っているという不思議な少女が現れる。
そして、主人公の周りに魔王にかかわる様々な事件が発生する。
システムはオーソドックスなADV。セリフ再生時にBGMの音量を落とす設定ができるのはうれしかった。
シナリオはサブヒロインたちのシナリオや魅力がいまひとつだったのが残念だったものの、メインのハルルートの出来はかなりのものだった。特に、全編に渡るハルと魔王との推理合戦は読み応え十分。
グラフィックは全体的に違和感なくきれいで、主人公以外のフルボイス使用もなかなか楽しめた。


「車輪の国、向日葵の少女」
あかべぇそふとつぅ・ADV
★ ★ ★
日本に似ているようで違う世界の物語。
罪人にはそれぞれ義務が与えられ、義務を破ると強制収容所に送られる。
その義務は、1日が12時間しかなかったり、親の命令を必ず聞かねばならなかったり、異性に触れることができなかったり。
主人公はその義務を負った者たちを管理する特別高等人の最終試験のため、とある田舎町を訪れる。
システムはオーソドックスなアドベンチャーで、気になる部分はなかった。
グラフィックはイベントCGはきれいなのだが、立ち絵とのギャップがあり、いまひとつだった印象。
ストーリーは設定が非常に上手く利用されていて、謎解き部分ではほぼすべての人が騙されていたことに気づかされるだろうと思う。
ただ、各ヒロイン毎のシナリオ共有率が9割以上あり、1人クリアした後はスキップ機能を使うと2時間足らずで他の全てのエンディングが見られてしまう。
エンディングに納得いかないところもあり、謎解きは素晴らしかったが、あまり評価は上げなかった。


「十次元立方体サイファー」
アーベルソフトウェア・ADV
★ ★ ★
ミステリーシリーズと銘打たれたシリーズソフトで、探偵紳士、ミステリートと世界観を共有している。ただし、話としては独立している。
脚本は明確に記されてはいないものの、読めば確実に菅野ひろゆきさんが書いていることがわかる。
伏線の張り方や最後の謎解きのところは、菅野さんの今までの作品の雰囲気と近い。
ストーリーは2種類用意されており、それぞれ全く違うエンディングに到達する。しかし、シナリオの共有率が8~9割あり、片方のシナリオでは有効な伏線も、もう片方のシナリオでは意味を成さないなど、詰めが甘いところも見られる。どちらもわりと楽しめる話ではあるのだが。
システムに関しては、現実世界と同じリアルタイムでストーリーが進行するが、クリックしている瞬間、アイテムを表示している時間などは時間が止まるので、あまり意味をなしていないように感じた。
また、理不尽なくらいバッドエンドが用意されており、こまめにセーブしていないと痛い目にあう。
グラフィックは好みが分かれる絵ではあるが、概ねきれいで安心して見られた。


「黄昏のシンセミア」
あっぷりけ・ADV
★ ★ ★
天女の羽衣伝説が残る田舎町に帰省してきた青年。
青年はそこでゾンビのような腐った動物の化け物に襲われ、そこから羽衣伝説と不老不死について調べ始める。
オーソドックスなADVだが、特筆すべきはフローチャートシステム。
ストーリー分岐をフローチャートとして見ることができ、そこに付箋として様々な情報を書き込むことができる。
分岐条件もわかりやすく、攻略ページいらずなのは非常に助けられた。
しかし、ストーリーは佳作ではあるけれど名作ではなく、メインヒロイン全員をクリアすることで話の輪郭が見えてくるのはよかったが、話の盛り上がりに欠け、いまひとつな印象だった。
また、登場人物もモブキャラ以外の男性キャラが主人公のみで、少し寂しかった。
その他、正ヒロインが実の妹だったり、一応全員18歳以上という断りはあるものの、明らかに10代前半から半ばくらいのヒロインがいたり、とその辺りはプレイしていて大丈夫なのかな、と心配になったりもした。
グラフィックは概ねきれいなのだが、イベントシーンだけでなく、日常シーンでも背景と共に顔などがアップになるシーンが多々あり、背景が荒く見えてしまうのは残念だった。


「DESIRE 完全版」
シーズウェア・ADV
★ ★
かつてPC98用ソフトとして発売され、SSに移植後、再度PC用として発売された作品。
ストーリーには、SS版まででは語られなかったエピローグが追加されている。
PCに戻ったということで、SS版とは比べ物にならないほどHシーンが盛り込まれているが、主人公の1人であるマコト編のHシーンは無駄に多く、ストーリーを忘れてしまうほどなのでやや辟易する。
エピローグ部分でストーリーをハッピーエンドとして完結させているが、かつてシナリオを担当した剣乃ゆきひろさんが一切関わっていないため、この辺り好みが分かれるところ。
ストーリーを楽しむだけなら、SS版だけで十分。


「デュアル・エム-空の記憶-」
アーベルソフトウェア・ADV
★ ★ ★
ミステリーシリーズに属するソフトで、タイトルからはわかりにくいが「探偵紳士」「ミステリート」の番外編的な位置付けの作品。
なので、このソフト単体だけでプレイすることはお勧めしない。
少なくとも「探偵紳士」「ミステリート」をプレイして、世界観や専門用語、主要な登場人物を把握しておかないと十分には楽しめない。
ストーリーはこの作品の中で起こった事件については完結しているが、ミステリーシリーズとしては続く展開になっているので、あくまでミステリーシリーズの中間点にある作品だと思っておいた方がいい。
それを踏まえたうえでプレイすると、ストーリーはなかなかの出来。
ミステリーシリーズをプレイしてきた人なら、それなりに満足できると思われる。
ボイスなしで音楽はミステリートからの流用が多いのは、いつものこととして諦めが必要。
グラフィックは立ち絵はきれいだが、イベントCGで一部違和感があるものもある。
なお、主人公の性格がお世辞にもいいとは言えず、プレイしていてイライラする。


「遥かに仰ぎ、麗しの」
PULLTOP・ADV
★ ★ ★ ★ ★
大学卒業後、新任講師として滝沢司がやってきたのは陸の孤島にあるような超お嬢様学校の分校。
様々な家庭の事情を抱えて本校に通えない生徒たちが集まる分校で、司は様々な生徒と出会う。
基本はオーソドックスなアドベンチャーで、選択肢による分岐は少なく、ゲームというよりかは分岐後のストーリーを楽しむ形。
ストーリーは大きく2つに分岐して、それぞれ3人ずつ攻略可能な女の子がおり、シナリオ的には結構な量がある。それでいて質が高いので間延びしている感じはなく、キャラ的にも被らないので最後まで十分楽しめる。
また、ムービーはないもののグラフィックはかなりきれいで、声も主人公以外はフルボイスで演技もほぼ申し分なく、システム的な不満もなかった。
買った値段分は十分に楽しめること間違いなし。
個人的には本校編のシナリオがお勧め。


「真剣で私に恋しなさい!」
みなとそふと・ADV
★ ★ ★ ★ ★
武術に力を入れている高校の2年生である主人公とその仲間たちの物語。
メインヒロイン5人が全員武士娘、というと色モノに思えるが、ストーリーは非常にしっかりしている。
オープニングがやや長いものの、以降のルートではほぼ被る展開がなく、サブルートは短めながらもボリュームたっぷり。
最終シナリオの犯人がわかりやすいという部分以外は特に気になる場所もなく、熱い展開が多くて引き付けられた。
また声優陣も豪華で(特に男性陣)、名義は違うもののベテラン声優さんも多く、小ネタも満載で楽しめる。
グラフィックもきれいで、全体的にレベルが高い印象。


「真剣で私に恋しなさい!S」
みなとそふと・ADV
★ ★ ★
上記作品のファンディスク兼続編。
前作のヒロイン5人とのアフターストーリーと、新規ヒロインたちの話が楽しめる。
個性的なキャラと豪華声優陣、アニメが追加されたことにより戦闘シーンの迫力も増すなど、正当な進化を遂げている。
ただ、シナリオの半分くらいがHシーンであること、既に続編が意識されているためかキャラの掘り下げが全体的に甘く、広く浅くなった印象があった。
前作の出来がよかっただけに、少しガッカリした部分もあった。


「真剣で私に恋しなさい!A」
みなとそふと・ADV
★ ★ ★ ★
上記作品の続編。
前作まで攻略不可能だったキャラがほぼ全員攻略できる。本編14人、パッケージ版なら追加で3人分のシナリオがあるので、ボリューム的にはかなりのもの。
1番最初に攻略したいヒロインを選ぶと残りは一本道だが、ヒロインとの関係を深めていく過程は1作目に近く、こういうのが読みたかった、というのを体現してくれている。


「ミステリート~不可逆世界の探偵紳士~」
アーベルソフトウェア・ADV
★ ★ ★
「探偵紳士」の続編。
文章は正に菅野ひろゆきテイスト満載で、ファンならそれだけで楽しめるくらいの勢いがある。
ただし、開発が延びに延びたのと、元はDCソフトだったということもあり、18禁ソフトにしてはHシーンはあってなきが如しくらいであるし、誤字脱字が多く、句読点を文頭に持ってきてはいけない、などの禁則処理がなされていない。
また、ストーリーも本作で完結しておらず、いつ発売されるとも知れない「ミステリート2」に続くところで終わっているため、非常に中途半端な印象。
グラフィックはわりときれいだが、3話だけ背景が異様に稚拙なのが目立った。
「探偵紳士」をプレイしている菅野ファンであれば、お勧めできるのだが。


「ミステリート~ディテクティブ・バケーション~」
アーベルソフトウェア・ADV
★ ★
上記作品のファンディスク。
ショートストーリー2本、簡単な推理もののショートショートが28本、サウンドドラマが3本収録されている。
かなりのボリュームがあるように見えるが、プレイ時間はさほど長くない。
本編に絡むかもしれない重要人物も出てくるが、基本的にはおまけとして楽しむ感じ。
ショートショートはどこまで菅野さんが絡んでいるのか疑問があり、キャラデザも変わっているので、アンソロジーのような感じで捉えた方がいいかもしれない。


「ミステリート~アザーサイドオブチャーチ~」
アーベルソフトウェア・ADV
★ ★ ★ ★
上記作品の番外編的な続編。
ソフト単体として遊べる作りではあるが、前作を知っていないとわからない人間関係や事件もあり、ミステリートの世界としては完結していないので、単体として遊ぶにはそれなりの覚悟がいる。
ただし、ストーリーは非常によく練られていて、前作からのブランクなど微塵も感じられない。
前作をプレイしたなら確実にプレイしておいた方がいい作品。
システムについては、「ハイパーリンクシステム」という”文章中のある単語にマウスカーソルを合わせると下線が表示されてTIPSや別の誰かが主人公のシナリオに飛べる”という作りのため、全文マウストレースが必須。楽しいが、非常に肩がこる。
グラフィックは前作のキャラがグラフィックの変更もなくそのまま入ってきていたりするので、全体的に見るとごちゃまぜの印象。
背景流用も多いが、悪い印象はなかった。
誤字脱字はそれなりに目立つものの、前作のPC版ほど酷くはない。
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