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なぜエニックスを推すのか [エッセイ]

「MINERVAのお部屋」を立ち上げたときは1997年で、この頃はジャンプ全盛期でした。
このジャンプの人気を支えていたのはアンケートシステムで、2~3ヶ月ごとに人気下位の作品が打ち切りになり新連載が投入され続けていっていました。人気がある作品はアンケートが取れ続けている限り惰性でいくらでも続いていき、人気がなくなればしりすぼみ状態で終わっていく。それを何年か見続けていました。

そんな中で出合ったガンガンという雑誌はジャンプとは少し違っていました。
人気のない作品が打ち切られていくというのは漫画雑誌の宿命みたいなもので、そこはジャンプと同じだったのですが、人気作品でも惰性で続かずにキッチリ終わる、というものがありました。
一番印象に残っているのは「ZMAN」で、この作品は本当に好きで雑誌を買い始めた時から連載最終回までずっとアンケートで1番面白かった作品として書いていたくらいだったのですが、この作品が連載期間約4年でキッチリきれいに終わったことは本当に衝撃的でした。
少年漫画で10巻以上出ていて尻すぼみにならずに終わるということがあり得るのだ、と。
それが1995年のことでした。
他にも「南国少年パプワくん」「ロトの紋章」など、当時雑誌を支えるレベルの作品が終わるべきときにちゃんと終わったので、エニックスっていう出版社はすごいのではないかな、と感じ始めていました。

でも、当時のエニックスはマイナー中のマイナー出版社。
そもそもエニックスのコミックスが入荷しない本屋はザラにあり、それなりに漫画を読んでいても「南国少年パプワくん」「魔法陣グルグル」のアニメは知っているけどどこの雑誌で連載されているかは知らない、というのが一般的だったように思います。

それをどうにかしてもっと世に広めたい、というところから始まったのが「MINERVAのお部屋」だったわけです。

それからお家騒動があったりいろいろあって現在に至るわけですが、ストーリー漫画であれば連載は人気があっても終わるべき時に終わろうという流れはジャンプにも波及していますから、先見の明はあったのではないかな、と感じています。

また、今さらながらに他にもエニックス(現スクウェア・エニックス)はいろいろ先進的だったな、と感じる部分はありました。

1つは、ウェブ雑誌の導入。
今でこそ各出版社が様々なウェブ雑誌を立ち上げていますが、1番最初は「ガンガンONLINE」でした。
今でもまだ紙で出版された作品の方が格上的なイメージはありますが、いろんな面で漫画がデジタル移行しているので、このイメージがなくなる日も遠くはないと思っています。

もう1つは「小説家になろう」作品のコミカライズ。
現時点でなろう系コミカライズはいろんな出版社が乗り出してアニメ化もかなり進んでいますが、「マンガUP!」はかなり早い段階から乗り出していました。

他にも、原作と作画の分業制にも割と早めの定着化があったりしましたから、新しいものをいち早く取り入れようとする姿勢も推している理由の1つです。

現時点で購入している雑誌は「ガンガン」「Gファンタジー」「ガンガンJOKER」の3誌になってしまいましたが、今後もスクウェア・エニックス推しは続けていくつもりです。

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