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数学が好き [エッセイ]

私は数学がとにかく好きでした。
人に唯一自慢出来る勉強のことといったら、数学だけです。
小学生の時は算数が好きで、「よい・ふつう・もうすこし」の3段階評価で6年間通して「よい」でした。
ただ単に計算するのではなく、応用問題を解くのが好きでした。
教科書の問題だったらほぼ解けなかったことはなかったと思います。
4年生のときに全国統一の算数のテストのようなものをやらされたとき、学年で(といっても40人しかいなかったですが)1番でした。確か、72問あって64問正解だったような気がします。60問以上解けたのが私だけだったので、覚えています。
中学になっても、数学はすごく好きでした。
学校の定期テストならほぼ勉強しないで100点に近い点数が取れていましたし、中3のときは塾に行っていましたが、塾に行って数学をやるだけで、家で勉強した記憶はほとんどありません。
北辰テストという偏差値の出てくるテストにしても、偏差値は60を切ったことがなかったように思います。

公式にしても、学校で勉強した時点で頭に入っていたので、思えば記憶力がものすごくよかったです。
小学生のときと同じように、単に計算問題を解くより応用問題をやるのが好きでした。
ただ、高校になると、さすがに勉強しないといい点数は取れなくなっていました。
でも、数学を勉強するのも好きで、問題を解いてその解法を覚えて、それを利用して別の問題を解くのが好きでした。
模試を受けていた中で、偏差値の平均は60~65くらいだったと思います。調子がいいときは75くらいとれていました。
高校の10段階評価の通信簿で、10を取れた唯一の科目でもありました。
これだけ数学ができたので、センター試験では数学で点数を稼ごうと80点は取れる予定だったのですが、当時の科目として数学A39点、数学B36点というとんでもない数字をたたき出して、国立の二次試験に進むのを諦めました。
なぜここまでできなかったのか、当時ドラクエ6をやり倒していたせいなのか、今でもよくわかりません。

センター試験に失敗した後、大学は私立受験にしぼりました。
結果、合格した大学は数学と英語の2科目受験だったところだけでした。
センター試験で大失敗した数学に助けられて大学に合格したようなものでした。
大学に入ると、1年のときは物理や必修の英語などがありましたが(数学と物理と情報科学を学ぶ学科だったので)、2年以降はほぼ数学だけになるので、そうなると私は強かったです。
物理では単位ギリギリの科目もあったりしましたが、数学は試験前の猛勉強のかいもあって成績はよかったです。
4年間の総合成績で、数学専攻が57人いて、私は5番でした。
でも、上には上がいるもので、高校までは理系クラスでも数学だけなら1位を取れるくらいの成績だったのですが、大学では難しい演習問題の解法について先生と言い争うような子がいるとかあって、これはもう私とは次元の違う頭のよさなのだな、と感じて、自分の限界はここなのだろうな、と悟りました。
数学に関して高校までならどの分野でも満遍なく理解できましたし問題も解けましたが、大学に入ってからの「群論」と「代数」は理解できませんでした。
ゼミでは「統計解析」を専攻してそれなりに楽しかったのですが、これ以上数学を勉強しても、わからないことが増えるだけだな、と思って大学院には進まないことにしました。
ここが私の数学人生の終着点でした。

数学がなぜ好きだったのかと考えると、単純に問題が解けたからだと思います。
問題文を読めば感覚的に答えの導き方がわかるという感じでしょうか。
勉強しなくてもそこそこできるし、したらしたでその分伸びる感覚だったので、楽しかったです。
中学時代に、なんでこの問題の答えがわかるの?、と聞かれたことが何度かありましたが、本当にもう、問題文を読めばわかる、としか言えませんでした。
多分、国語ができる人なら国語の問題に対してそう思うのだろうな、と思います。
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ダイエットの話 [エッセイ]

かつて私はダイエット成功者でした。
1番太っていたときと痩せたときの差が26キロくらいありました。
実際痩せ始めたのは20歳くらいのときでしたが、それまで記憶のある限りずっと太っていたため、痩せたいと思ったことは数えきれないほどあったものの、なぜ痩せないのか全く分かっていませんでした。

そんな私が痩せ始めたきっかけはほんの些細なことで、大学の夏休みの開始直後くらいの昼に脂っこいものを食べすぎて夜まで胃もたれしていたため、夕ご飯にスイカだけを食べたこと、でした。スイカだけでも夕ご飯満足できる、と気付いて、それを3日続けて、体重計に乗ったらあっさり2キロ減っていました。
あれ、体重ってこんなに簡単に落ちるものなの?、と思うと同時に、これはこのままいけるんじゃないか、と感じました。この小さな成功体験が全ての始まりでした。
それから毎日夕ご飯はスイカのみ。
今でいう置き換えダイエットなわけですが、当時はりんごダイエットとかパイナップルダイエットとか、何か1種類だけ食べるダイエットが流行していて、これもうスイカダイエットで本書けるじゃん、みたいな勢いもあってのめり込んでいきました。

ダイエットを始めて2週間で6キロ痩せて、親からは「なんだか体が一回り小さくなったよね」と言われて更に調子が出てきて、その後2ヶ月で6キロ痩せて大学の夏休みは終わりました。
ダイエットを始めたのが夏休みだったというのがまたラッキーで、特に宿題があるわけでもないのでお腹が空いたらゲームをして空腹をごまかしたり、朝ご飯をあえて遅くしてブランチにして1食分少し多めに食べるけど1日2食で1食はスイカなので1日のトータルカロリーはそこまで高くない、みたいな状態を作りやすかったです。

そして夏休み明け。
夏休み前から約12キロ痩せて登校するわけですから、当然見た目はガラッと変わっています。
でも、誰も痩せたことに触れてきませんでした。
「あれこの人〇〇さんだよね?」
みたいな表情があからさまに出るのに、痩せたことに全く触れてこない、という。
あまりに変わりすぎていたので、多分怖かったのではないかな、と思います。
大して体重の変わらなかった大学1年の夏休み明けには、
「あれ、〇〇さんちょっと?せたんじゃない?」
みたいなお世辞が出たりしたのが、私に対して痩せたと聞くのはタブーなのではないかという雰囲気があったように感じました。

それでまぁ、結局後期授業開始から2週間後くらいに、1人の勇気ある女子から、
「〇〇さん痩せたよね?」
と尋ねられ、ようやく、
「うん、10キロちょっとくらい。」
という会話が成立して体型に触れてもらえるようになりました。

そこから更に1年半くらいかけてトータル26キロ痩せたわけですが、やっぱり運動して痩せたわけではなかったので、少し食べるとすぐ太る非常に燃費のいい体質になってしまいました。
元々身長が低いというのもあって、そもそも1日のトータルカロリーは1200キロカロリーもあればいいのですが、成人女性の1日の摂取カロリーは1800キロカロリーであるべき、みたいな常識を押し付けられて定期健診の医師に食べろ食べろしつこく言われたり、あまりに急激に痩せたせいで親からも食べろ食べろ言われたりしたのがむしろストレスだったこともありました。
当時149センチの46キロで、絶対に痩せすぎの範囲ではないし、どれだけ食べたらどれだけ太るのかというのもわかっていてあえて少なくしていたのに、痩せすぎだから食べろ食べろとかなり言われていました。
149センチで30キロ台とかならわかるのですが。
また、痩せたきっかけとかやり方とかは何度も何度も尋ねられて、その度に上記の話をするわけですが、実は誰か好きな人ができたんじゃないか、というのはしつこく聞かれました。髪を切ったら失恋したからとか、そんな単純法則的なものだとは思うのですが、ここまで痩せたからには大きな理由がないといけない、ということだったのかもしれません。
この辺りも多分ダイエットの弊害の1つです。

逆に良かったことは、服装の幅がものすごく広がったこと。
それまでは大きいサイズの服専門店とかメンズ服でいろいろごまかしていて、明るい色の服とか全く持っていなかったのですが、パステルカラーの服とかいろいろ買うようになりました。
就職して自分の自由になるお金が増えてからは、2週間に1回くらいは何かしら服を買っていたように思います。選択肢の多いものから自由に選べる楽しさがありました。

良かったことと悪かったこと、一長一短あったのは、男性の私に対する態度がガラッと変わったこと。
ダイエット前は、道を歩けば声をかけてくるのは宗教関係のみ、大学のサークル勧誘では誰も私にチラシを渡してこない。大学の入学式で隣に座った子と自分とで渡されたチラシの数が雲泥の差でした。
大学自体は女子大でサークルにも入っていなかったので男性と触れ合う機会はあまりなかったのですし、ネットのオフ会とかは痩せてから参加したのでそもそも態度が変わることがなかったのに加えて、むしろ見た目とかそんなことよりゲームや漫画ってことで変化を感じたことはありませんでした。
でも、就職してみたら同期会やら飲み会とかでのチヤホヤされっぷりがあからさまになって、それが逆に怖かったです。女性が圧倒的に少ない職場だというのもあったと思いますが。
ナンパとか謎の女優勧誘とか(多分AV)もありましたし、見た目が変わるとこんなに違うのか、と。
これは結構な人間不信になる材料で、本当にただひたすらに怖かったです。
痩せたらモテモテになりました、人生ハッピーです、なんて微塵も思えませんでした。

……という感じの話をかつての記念企画で書いたら、その後「壮快」という雑誌から取材が入ったことには結構ビックリしました。
これまで書いてきたことは100パーセント実話ですが、有象無象のホームページの個人の話をよく信じてくれたものだな、と今更ながらに思います。
ただ、名前は出していても顔出しはしたくなかったので、痩せる前と後を比べた写真が掲載できないなら、せめてダイエットした人にしかわからないリアリティのあるエピソードを伝えようと思って、生れて初めて自分の鎖骨を鏡で確認して嬉しかったとか、洋服を買いに行って普通のМサイズが着られておしゃれの幅が広がりまくったとか、そんなエピソードをたくさん伝えました。
痩せたらモテモテになりましたー、みたいなのは絶対に言うべきではない、とも思って。
結果、その話はちゃんと記事になって掲載されて、取材のお礼としてちょっとしたカタログギフトをもらいました。

今現在は出産をきっけとしてだいぶリバウンドしてしまいましたが、ダイエットはいい経験だったと思っています。
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好きなキャラと嫌いなキャラ [エッセイ]

男性編

10~20代にかけて、好きなキャラと言えばFF7のクラウドでした。
好きになるキャラの傾向もほぼ同じで、格好いい・クール・言葉遣いがきつい、それに頭が切れる・強いが加わればもう最高、という状態でした。
キャラとして1番最初に好きになったのが「幽遊白書」の飛影で、この傾向がずっと続いていました。
DQ6のテリー、「封神演義」の聞仲、「最遊記」の八戒、「銀河英雄伝説」のラインハルト、「逆転裁判」の御剣怜侍などはみんな同じ傾向でした。

これが崩れたのは30代も半ばを過ぎてから。
子育てに追われてどのキャラが好きだとか言っている場合じゃない、ゲームもろくにできない日々が一段落したときにふと本屋で手にしたコミックス「おじさまと猫」の主人公・神田冬樹を見た瞬間にガラッと価値観が変わりました。
いわゆるイケオジ最高ではないか、と。
それと同時期にプレイしていたDQ12に出てきたグレイグ。
忠誠心が厚く、実直なだけに、主君が誤っているとわかってもすぐには主人公側につけない、そんなもどかしさが最高ではないか、と。それなりに権力や力もあるけど立場上どうしても自由に動けないことに対する葛藤、というのがたまらなく好きになりました。

ということで、今現在で1番好きなキャラはグレイグです。
他には「Detroit: Become Human」のハンク、ブレイブリーデフォルトIIのロンズデイル、など。
年とともに好きなタイプは変わるようです。


女性編

女性キャラに関しては、一貫して強い女性が今でも好きです。
FEのミネルバが今でも1番好きですし、芯のしっかりしているタイプは全般的に好きです。
ツンデレに関しては好きでも嫌いでもないですが、ツンデレってわけではないけど普段はしっかりしているのにどこかでチラッとかわいらしい部分が見えたりするのは好きです。

ただ、最近は新規で好きになる女性キャラは出てきていないなぁ、と。
かわいいし好感は持てるけど好きとまではいかない、みたいなのが増えた気がします。


嫌いなキャラ編

20代くらいまではとにかく裏切り者が嫌いでした。
序盤は味方キャラなのに後半的に寝返ってくる中ボスキャラ辺りが特に嫌いで、倒した後で実はいい人だったんだよ、とか、そうならざるを得なかったんだよ、みたいに言われても、それが逆に腹立たしかったりもしました。
でも、「ゼノブレイド」をプレイしていたとき、まさにこういう「序盤は味方で後半裏切ってくる中ボスキャラ」が出てくるのですが、そこまで腹立たしくもなくなっていて、これも年を重ねたことで変わってきた部分なのかな、と感じました。

反面、新たに嫌いになったのが、中身が伴っていない口だけ野郎、浅はかな行動で最悪の事態を招いてしまう主人公。言ってしまえば科学アドベンチャーシリーズの主人公たちで、「CHAOS;HEAD」「STEINS;GATE」「CHAOS;CHILD」の主人公全員嫌いだな、と思ったときに気付きました。
こういう主人公たちは終盤間際で自分の行動を思い返して後悔して反省して改心して最後に見せ場があるのですが、序盤のマイナス評価が低すぎて終盤のプラス評価を加えてもマイナスのままだったりするので、結局嫌いなまま終わってしまうことばかりでした。

女性キャラに関しては、今も昔もはっきりしないタイプの少女漫画の主人公キャラみたいなのは嫌いです。
優柔不断だったり、普通の女の子設定なのにイケメンにもてまくったり、恋と友情の板挟みをで悲劇のヒロインみたいになっているタイプとか。無条件で主人公にベタ惚れになったり一目惚れしたりする少年漫画の女の子とか。
好きなタイプの女性キャラの真逆だから嫌い、もしくは、嫌いなタイプの真逆だから強いキャラが好きなのかもしれません。

脳筋キャラは脇役にいる分にはいいのですが、主人公だったりするとまず好きになれなかったりします。


キャラクター編

キャラクター物として最初に収集したのがこげぱんでした。
そこから、どこでもいっしょのトロ、あおくび大根、LOVEうさぎ、なめこ、コマさん、コダック、ヤドン、と変化していきました。
キャラクターものはディズニーやサンリオなど、よっぽど知名度があるものでない限り流行り廃りが激しいので、収集を続けたくても数年でグッズをほぼ見かけなくなるということもあり、自然と別キャラクターに好みが移っていくことが多かったです。

ただ、娘の影響でポケモングッズをいろいろと見るようになって、そこから好きになったコダックとヤドンはしばらくグッズに困ることもないと思われます。

好きになるキャラの傾向としては、ストレートにかわいいというものはほとんどなく、どこか抜けているところがあるとか、やさぐれているとか、のんびりしている感じのものが多いです。
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