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サ行-5 [コミックスレビュー]

「タイトル」
作者・既刊数・出版社(掲載誌)

「スパイラル 推理の絆」
水野英多・全15巻・エニックス(ガンガン)
★ ★ ★
名探偵と呼ばれた兄が失踪して2年。その兄が最後に残した「ブレードチルドレン」という言葉。
少年は自らが容疑者にされてしまった事件をきっかけに、「ブレードチルドレン」の謎に迫っていくことになる。
主人公が事件を推理していく、というのは他の推理物と変わらないが、主人公が天才タイプでもなく、失踪した兄に対するコンプレックスを常に持っているところがよかった。
反面、前半の推理もののところは「ある程度の確率にかけて犯行を行っている犯人」が多く、本当に面白くなるのは5巻以降くらい、というのがちょっと辛い。
また、「ブレードチルドレンとは何か」という謎解きはよかったが、最終的な結論が曖昧なまま最終回を迎えたのは辛かった。

「スパイラル・アライヴ」
水野英多・全5巻・エニックス(ガンガンWING)
★ ★ ★
上記作品の外伝で、時代的には上記作品の少し前の話。
1巻とそれ以降の巻の間でかなりのブランクがあり、2巻以降は上記作品を知っていた方がよりわかりやすくなっている。
話も上記作品の1巻冒頭に繋がるようになっている。
上記作品で明かされなかった謎解きや後日談などあればよかったのだが、それもなくて残念。

「すもももももも」
大高忍・全12巻・スクウェア・エニックス(ヤングガンガン)
★ ★ ★ ★ ★
由緒正しい武家の家同士、最強の遺伝子を持つ子供を作ろうと高校生の少年の家に押しかけ女房としてやってきた少女。
少女は日々少年を振り向かせようと努力する。
非常にテンポのよい作品で、ギャグでは弾けてくれているし、シリアスなところもなかなかよい。
絵は少々不安定なところもあるが、戦闘シーンなどの迫力はなかなかのもの。
ストーリーは最後まで中だるみもなく、きれいに終わってくれた。
名作。

「SMILE!」
柊あおい・全2巻・集英社(マーガレット)
★ ★ ★
つぶれそうな手芸部の部長をつとめる女の子と、手芸部に入部してきた男の子の話。
1巻は見たことのない設定だったので惹かれるものがあったが、2巻は極々普通の少女漫画になってしまっていて残念だった。
終盤は手芸部という設定がまるで使われていなかった。
絵は安定しているのでよい。

「スマイルはゼロゴールド」
佐野たかよし・全2巻・エニックス(Gファンタジー)
★ ★ ★ ★
よくある魔法と王国のある世界にコンビニがあり、その客たちと店員によるショートギャグ漫画。
設定が面白く、コンビニの製品はインチキだったり欠陥があったり高かったりするが、そこが笑える。
絵はストーリー漫画にもなり得る絵だが、それがギャグ漫画なので見やすく、好感が持てる。
完結しているのだが、ページが足らなくて最終話は掲載されていない。

「すみっこの空さん」
たなかのか・全8巻・マッグガーデン(ブレイド)
★ ★ ★ ★ ★
絵本作家としてデビューしたものの泣かず飛ばずのまま会社も辞め、田舎に引っ越してきた青年とペットのカメ。
引っ越し先の隣には金髪青目の少女が住んでおり、少女との交流の中で日常の小さな幸せを再確認していく。
哲学者の言葉が作中では何度か出てきて、その言葉をテーマにした話が展開していく。
ちょっと変わった考えを持つ少女との交流には心癒されるものがあり、読後感が非常にいい。
癒し系の作品としてはトップクラスの出来栄え。

「スライハンド」
藤谷陽子・全1巻・マッグガーデン(マサムネ)
★ ★ ★
後天的に特殊能力を植えつけられた少年と、その力の研究をしていた母。
2人はある組織から逃げていたが、ここ数年は静かに暮らしていた。しかし、組織は2人を見つけて再び捕らえようとする。
原作が我孫子武丸さんで、かなりの鳴り物入りで連載スタートしたものの、あっさりと打ち切り。
どうにか無理矢理まとめた形で終わっている。
設定はありきたりだが、絵がすっきりとしていて読みやすく、私は好きだったので、打ち切りになったのが寂しかった。
絵が気に入れば読んでみてもいいかもしれない。

「SLAM DUNK」
井上雄彦・全31巻・集英社(ジャンプ)
★ ★ ★ ★ ★
中学時代50人の女の子に振られた男が、高校に入って一目惚れした女の子にバスケット部に誘われて、次第にバスケットにのめり込んでいく。
バスケットの試合ではかなり引き込まれ、展開が遅いのにそれを感じさせない力がある。
ストーリー的にちょこちょこ矛盾はあるものの、そのような重箱の隅をつつくようなことはしなくていいほどの力もある。
絵は最初の頃と31巻に描き加えられた部分を除けば完璧。

「精怪異聞」
時任奏・全3巻・一迅社(REX)
★ ★
山深い村の奥にある社を買い取って居住することにした青年。
その家では様々な怪奇現象があり、後に神様が住んでいることがわかる。
青年は神様と同居することになるのだが……
幽霊や妖怪、神様を扱ったオーソドックスな作品。
どこかで見たことあるような感じがしないでもないが、それなりに読める。
この手のジャンルが好きな人になら。
終わり方は割ときれいで、上手くまとまっている。

「聖女の揺籠、毒女の柩」
夏海ケイ・全4巻・スクウェア・エニックス(ガンガンJOKER)
★ ★ ★
虐待されて育った兄弟は、両親の死をきっかけに孤島の孤児院へ入園することになる。
しかし、そこは1人のシスターによって支配され、仲間同士を監視し、殺人がまかり通る地獄だった。
島からの脱出を試みる序盤は割と定番な展開だが、それ以降シスターがかなりえぐいことをし出すと面白くなってくる。
しかしながら話は中盤の段階で打ち切られてしまい、ほぼ何の解決もしないまま完結してしまった。
予定では残り10話くらいあったことが最終巻に記されている。

「聖戦記エルナサーガ」
堤抄子・全13巻・エニックス(Gファンタジー)
★ ★ ★ ★ ★
全ての人が魔法を使える世界で、ただ1人魔法を帯びない闇の姫御子エルナが異変の見え始める世界を救おうとする話。
戦争のつらさや悲しさがよく伝わってくるいい作品。
魔力の強い主人公というのは、腐るほど存在するが、その逆設定というところの発想がいい。
絵は現代物の「STAR GAZER」よりもいい雰囲気を持っている。
完結してから一気に読むと、展開の遅さも気にならずに読める。
最終的に謎も残らず、満足のいく終わり方だった。

「聖戦記エルナサーガII」
堤抄子・全7巻・エニックス(Gファンタジー)
★ ★ ★
上記作品の続編。時代は前作の遠い未来で、舞台は現代。
魔法がほとんど忘れられた世界で強い魔力を持つ少女・エルナがあるとき隣国の王女だと知らされ、世界の陰謀に巻き込まれていく。
前作とは舞台がガラッと変わっているが、前作のエピソードや地名などがそこかしこに出てくるので、前作を読んでいないと少し辛いかもしれない。
前作を知っていればより楽しめる作りではあるが。
きれいに完結しているが、前作ファンでも特に読む必要がないくらい平凡に終わってしまった印象。
決してつまらなくはないのだが。
一応、勇者が身に付けていた鎧についての謎解きがある。

「生存~LifE~」
かわぐちかいじ・全2巻・講談社(アッパーズ)
★ ★ ★ ★
余命半年と告げられた男性は、自殺を考えたところで14年前に行方不明になっていた娘の白骨死体が見つかったと連絡を受ける。
時効まであと半年。余命との奇妙な一致を運命と感じた男性は、犯人を捜し始める。
14年前という昔の事件を追って行く、という設定なので、そう簡単に手掛かりなんて出てくるのかな、と思わないでもないのだが、都合のいいと思う場面はなく、手がかりがつながっていることに対する違和感もない。
テンポもいいので、最後まで一気に読める。
最後の最後で犯人を追いつめるところは見応えあり。

「聖伝」
CLAMP・全10巻・新書館(WINGS)
★ ★ ★ ★ ★
天界で滅ぼされた一族の生き残りの子供と、やはり天帝によって一族を滅ぼされた男が、様々な人と仲間に出会い、天帝を倒しに行く物語。
序盤からしっかりと伏線が張られており、きれいに10巻で終わるように設定されていたことが素晴らしい。
最終盤での謎解きは読み応えあり。
結末を知った上で読み直すと、様々なところに伏線があったことに驚かされる。

「制服のヴァンピレスロード」
松本トモキ・全3巻・スクウェア・エニックス(ガンガンJOKER)
★ ★ ★
見知らぬ男に突然血を吸われて吸血鬼になってしまった少女。
少女は吸血鬼とはどんなものかというのを学びつつ、クラスメイトの女子たちを吸血していく。
わりとストレートな百合マンガ。吸血は性的快感を伴うという設定があり、女の子同士でも性的快感を共有できる、ということになっている。
絵はきれいなので、百合が好きで絵が気に入れば買ってもいいかも。

「制服のBOY」
あいざわ遥・全1巻・集英社(りぼん)
★ ★
「ガラス色のBOY」の前作品。
初期作品集のために絵がまだ未熟なことと、同時収録作品があまりにもまっとうな少女漫画でラストがおきまりなハッピーエンドなために、あえて評価を落とした。
あいざわさんの絵が確立する前の作品。

「精霊の守り人」
藤原カムイ・全3巻・スクウェア・エニックス(ガンガン)
★ ★ ★
アニメ化された上橋菜穂子さん原作の小説を漫画化した作品。
原作は読んだことがないのだが、わりと上手く漫画化されていると思われる。
話のテンポは少し遅い感じがするが、人物の掘り下げ方や戦闘シーンなど、なかなか面白く読める。
ただ、馴染みにくい固有名詞が多いのと、話の起伏が少なく、原作を知らないとあえて買おうと思う人は少ないかもしれない。
また、最後はやや打ち切り気味で、話としてまとまってはいるものの、無理矢理終わらせた感じは否めない。

「聖☆おにいさん」
中村光・講談社(モーニング)
★ ★ ★ ★
天界から仕送りを受け、下界でのバカンスを楽しむブッダとキリスト。
生活を切り詰めながら、2人は下界での暮らしを満喫していた。
読む人が読んだら罰当たりなことこの上ない設定だが、話としては純粋に楽しめる。グダグダな日常や、一見意味のないようなブッダとキリストのこだわりなどもいい。
「荒川アンダーザブリッジ」が好きな人なら確実に楽しめる。

「世界樹の迷宮II」
FLIPFLOPs・全2巻・一迅社(REX)
★ ★
同名タイトルのゲームを漫画化した作品。
ゲームを知らなくても読める内容で、ストーリーに関しては特に問題なし。
ただ、主人公の少女の物語が一応完結しただけで、迷宮を踏破していないのに注意。
また、絵にはやや問題があり、全体的にデフォルメした感じで戦闘シーンの緊迫感は皆無。
この絵だったらギャグ漫画かほのぼの系の話でないとつらいな、と思ってしまう。

「世界のなめこ図鑑」
金谷泉・全1巻・エンターブレイン(書き下ろし)
★ ★ ★ ★
スマホアプリ「なめこ栽培キット」に登場するなめこたちを紹介した作品。
作りは絵本のような感じで、フルカラー。
すぐに読み終わってしまうが、なめこ好きには割とツボを突いてくる作品なので読んで損はしない。

「セキレイ」
極楽院櫻子・全19巻・スクウェア・エニックス(ヤングガンガン)
★ ★ ★
2浪が決定した青年のもとに、あるとき少女が降ってくる。
少女は自らをセキレイだと名乗り、全部で108人いるセキレイたちと戦う運命にあると言う。
典型的な「あるとき美少女が家にやってくる」話で、体操服、巫女服など様々なコスプレが登場するところも狙っている。
真面目なところは真面目なのだが、基本はハーレムを楽しむ作品。
話の進むペースは全体的に遅く、サクサク進んでくれれば評価はもう少し高かった。

「絶愛」
尾崎南・全5巻・集英社(マーガレット)
★ ★
小学生の頃からずっと好きだった女の子と再会したが、実はその子は男だった。
好きな人は好きなのだろうな、というBL系の走りのような作品だった。
終わり方はかなり中途半端で、続編もあるが、そちらもきれいには終わっていない。

「絶園のテンペスト」
彩崎廉・全10巻・スクウェア・エニックス(ガンガン)
★ ★ ★ ★
家族を惨殺された少年が、孤島に幽閉された魔法使いの少女と組み、一家惨殺の犯人を捜しつつ少女の話す世界の危機を救うために戦う。
原作がスパイラル(サ行参照)の城平京さんで、良くも悪くも話は城平テイスト満載。
登場人物の設定から口調、話の進め方や伏線の張り方、回収の仕方などなど、ぽいなぁ、と感じることが多々ある。
スパイラルの話が好きだった人なら買って損はしない。
ただ、絵に関しては結構癖があり、全体的にぎこちなかったり、戦闘シーンが止まって見えたりする。
話は中盤からが本領発揮で、最後の謎解きなどはなかなかのもの。
最後もきれいに完結した。

「積極-愛のうた-」
谷川史子・全1巻・集英社(コーラス)
★ ★ ★ ★
亡くなった妻が悲しむから、という理由で女子学生とは目もあわせず、一緒に食事をすることもない定年間近の老教授。
その教授に密かな思いを寄せる少女は、教授が常に持ち歩いているノートが気になっていた。
表題作以外に2本の短編が収録されている短編集。
3本とも出来がよく、作者の作品集の中でも上位に入る出来具合のように感じる。
作者のファンなら確実に買い。

「絶対+女王政」
鳴見なる・全2巻・スクウェア・エニックス(ガンガンJOKER)
★ ★
女性恐怖症を克服するため、姉の勧めで女子高から共学になったばかりの名門校に入学した少年。
その学校は学園長よりも力のある女王が支配する学校で、少年はなぜか女王に気に入られてしまう。
いろいろとツッコミどころ満載の設定で、作者のファンでも序盤で本を投げたくなるかもしれない。
最後も打ち切りで、絵が気に入れば試しに読んでみても、というレベル。

「絶対セカイの黒い虎」
日本橋恵太朗・全4巻・スクウェア・エニックス(ガンガンWING)
★ ★
普通の人には見えない何かが見えてしまう少年。
その力のせいで孤独を味わってきた少年だったが、ある日同じように見えないものを見てしまう青年に出会う。
とにかく設定がベタ過ぎて、個性というものがあまり感じられない。第1話にちょっと捻りがあったので評価は下げなかったものの、最後まで いまひとつな印象は抜けなかった。
絵は全体的に暗く、ちょっと読みにくい。

「絶対☆霊域」
吉辺あくろ・全9巻・スクウェア・エニックス(ガンガンJOKER)
★ ★ ★ ★
格安アパートに引っ越してきた青年は、その部屋に取りつく地縛霊の少女と出会う。
少女は青年を追い出そうとするが、青年は合法的に少女と同居できると歓喜する。
4コマ漫画ではあるが、セリフが少なめで絵もゴチャゴチャしていないので、サクサク読み進められる。
キャラの個性も強く、怖がりの幽霊少女、全てがポジティブシンキングの変態青年などなど、読んでいて飽きない。
絵はそこまで上手くないが、話で十分カバーしている。
ギャグマンガにしてはちゃんとした本筋のストーリーがあり、最後はきれいに完結した。

「ZMAN」
西川秀明・全11巻・エニックス(ガンガン)
★ ★ ★ ★
マザーコンピュータを介して共存していた人と人工生命体イーデア。
しかし、ある日マザーが狂いイーデアは人を襲った。そのときに発動されたイーデア緊急停止装置「Zシステム」。
1000年後、イーデアのはびこる世界でかつて「Zシステム」であったが、その記憶をなくした少年がよみがえり自分の昔を探しに旅に出る。
4巻くらいまでの内容ならば評価5をつけてもいいのだが、それ以後は絵がごちゃごちゃしてしまって見にくくなった。
ストーリー的には悪くないので、評価はそれほど下げなかった。

「せつないね」
小花美穂・全1巻・集英社(りぼん)
★ ★ ★
パチンコ屋の娘が駆け落ちしてきてパチンコ屋に住み着いた青年に恋をする。
いろいろあったが、最後には落ち着いたところに落ち着いたという感じ。
途中は山あり谷ありでも、ラストに意外性がないので評価は上がらなかった。
この頃になると小花さんの絵が確立されてきて、顔も見やすくなった。

「セツナカナイカナ」
こがわみさき・全1巻・エニックス(ステンシル)
★ ★ ★ ★
人の心の声が聞こえてしまう女の子と、同じ力を持った男の子の話。
その他4本の読み切りが掲載されており、どれも和める作品。
飛びぬけた作品はないが、作者のファンだけでなく癒しを求めている人にもお勧め。

「セツリ」
浅井蓮次・全3巻・スクウェア・エニックス(ガンガンWING)
★ ★
自然の力を操るという「操力」。
その力を持った少女が警察官として操力を使った犯罪者を取り締まっていく。
設定がとにかくありきたりで、キャラにもそれほど魅力がない。
主人公の補佐をする青年の力が人口のものであるとか、その力が弱いものであるとか、そういったところに若干の個性を感じる程度。
中盤以降は主人公の影が非情に薄くなってしまい、一応完結したものの微妙な出来具合になっていた。

「瀬戸の花嫁」
木村太彦・全16巻・エニックス(ガンガンWING)
★ ★ ★ ★
瀬戸内海に遊びに来ていた少年が海でおぼれてしまい、人魚に助けられる。
しかし、人に正体を知られた人魚は死ななければならなかった。
それを避けるために、少年は人魚の少女と結婚することになる。
大筋を見ると王道的なラブコメだが、いろんなところで弾けているので楽しく読める。
話に勢いもあって、テンポもよい。
中盤以降は中だるみと新キャラテコ入れの連続で微妙な感じになり、長期休載を挟むことになったが、最後は無事ハッピーエンドとなった。

「銭」
鈴木みそ・全7巻・エンターブレイン(コミックビーム)
★ ★ ★ ★
アニメ、雑誌、カフェ、ペット、コンビニなど、身近なお金の話を紹介する作品。
世の中のお金の仕組みがわかるので、何度となく目からうろこが落ちた。
紹介する金額も具体的でわかりやすい。
絵はちょっと癖があり、セリフも多くて読みにくいところもあるが、一見の価値はある。
声優・ペットの話がお勧め。

「ゼノサーガ エピソードI力への意思」
馬場篤史・全3巻・一迅社(ゼロサム)
★ ★
同名タイトルのPS2ソフトを漫画化した作品。
ゲームをプレイしていないせいもあるが、とにかく専門用語が多くて話がわかりにくい。ゲームを忠実になぞっているのだろうが、セリフ・登場人物が多く、なかなか話が理解できない。
また、全3巻とかなりのハイペースで進んだので、ゲームを知らないとついていくのがかなり辛い。
絵も全体的に不安定で、まだ慣れていない印象。
ゲームが好きだった人になら。

「07-GHOST(セブンゴースト)」
雨宮由樹/市原ゆき乃・全17巻・一迅社(ゼロサム)
★ ★ ★
軍の士官学校に通っていた少年は、ある日そこの上官が自分の親の敵だと知る。
なんとか軍から脱出した少年は、不可侵領域の教会の人たちに拾われる。
美形でクールな男キャラが盛りだくさんで出てくるので、そういった設定が好きな人にはお勧めできる。
ただ、話もわりとしっかりしていて、美形設定を抜かしても結構読める。
後半の謎解きなど、いいところは多々あるものの、特に必要ない話が入っているところも多々あり、その辺りもう少し圧縮されていればなおよかったな、と感じた。
最後はきれいに終わっている。

「07-GHOST CHILDREN」
雨宮由樹×市原ゆき乃・全1巻・一迅社(ゼロサム)
★ ★ ★
上記作品の番外編。
一部連載前の作品があって、登場人物は同じでも設定が違う話があるが、本編では語られていない脇役の話や過去の話などあるので、上記作品をそれなりに好きで読んでいるなら読んでおいた方がいい。
話の出来もなかなかいい。

「セブンス・サガ」
結賀さとる・全2巻・エニックス(Gファンタジー)
★ ★ ★ ★
ある日、かつて世界を救った神の子が6人の使徒たちにアークを集めるよう命令を下す。
神の子に育てられたが、神殿を抜けて現在は護衛を生業としている少年もアーク探しに協力することになる。
SFC「エルナード」を漫画化した作品。
私はゲームを知らないが、後半はゲームと大分ずれているらしい。
ストーリーはややわかりにくかったが、何度も読むうちにわかるようになり、最後にはお気に入りになった。
2巻に入ると結賀さんの絵が確立されて、とてもきれいで読みやすくなっている。

「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」
かぢばあたる・全3巻・エニックス(Gファンタジー)
★ ★ ★
街で普通に暮らしていた少年が、王宮内の争いに巻き込まれ、罪人として追われることになる。
SFC「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」を漫画化した作品。
これもゲームを知らないので、ゲームとの違いを述べることはできないが、出来はまあまあだと思う。
最初2巻完結で話が進んでいたところを3巻完結に伸びたので、途中に場つなぎ的な話が存在するのが減点。絵は見やすくて好感が持てる。

「ゼルダの伝説 夢を見る島」
かぢばあたる・全2巻・エニックス(Gファンタジー)
★ ★ ★ ★
修行の旅に出ていた帰り道のリンクが、嵐で船が難破して不思議な島に流れ着く。
GB「ゼルダの伝説 夢を見る島」を漫画化した作品。
上記作品より前に描かれたものだが、ストーリー的には後のもの。
ストーリーの展開は早いが、特に無理があるというわけではない。出来上がりも上記作品よりは上。

「セルロイドカーニバル」
大橋薫・全2巻・角川書店(あすか)
★ ★ ★
セルロイドカーニバルというサーカスが街にやってきて、そこにいる魔術師と妖精がほんの少しの魂と引き替えにカーニバルにやってきた人の願いを叶えていく。
願いを叶えるとはいっても、結果はアンハッピーエンドの方が多い。
絵も大橋さんの絵が確立されているので、見やすくてきれい。絵も話もまあまあいいのだが、それ以上に評価を上げたくなる力は感じられない。

「ZERO-ONE」
住川惠・全2巻・マッグガーデン(マサムネ)
★ ★
日常に現実感を持てないで、やる気のない日々を過ごしていた少年。
少年がある日屋上でビー玉を覗き込むと、別の世界に入り込んでいた。
日常から非日常へ入り込むところの描写はなかなかよかったのだが、それ以降は可もなく不可もなくの展開が続いた。
最後も打ち切りのような形で、コミックスで1話分書き下ろされたものの、それでも説明不足なところは残った。
化けそうだっただけに、惜しい。

「戦隊レッド異世界で冒険者になる」
中吉虎吉・スクウェア・エニックス(ガンガン)
★ ★ ★
戦隊ヒーローのレッドが異世界転生をして旅に出る話で、変身・必殺技・巨大ロボなどの戦隊ヒーローのお約束が一通り出てくる。ただし、グリーンやイエローなどの仲間は回想シーンにしか出て来ない。あくまで戦隊レッドのみの話となっている。
いい意味で暑苦しい話で、戦隊ヒーローを見たことがあるなら楽しめる内容。
絵は全体的にゴチャゴチャしているので、ちょっと読みにくい。
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