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マ行-1 [コミックスレビュー]

「タイトル」
作者・既刊数・出版社(掲載誌)

「マーメイドライン」
金田一連十郎・全1巻・一迅社(百合姫)
★ ★ ★ ★
女の子が好きな女の子たちの話を描いた短編集。
中でも、性同一性障害で心は女で体は男なのに女の子が好きだという「あいか」の話がよい。
全体的に話もライトなので、男女共に読みやすい作りになっている。

「マイガール」
佐原ミズ・全5巻・新潮社(コミックバンチ)
★ ★ ★ ★ ★
5年前に別れた彼女を忘れられない青年。そして、彼女は他界してしまった。
ずっと後悔を重ねていた青年は、あるとき自分と彼女との間に娘がいることを知り、引き取って育てることにする。
とにかく全編通して切ない作品で、引き込まれる。
設定はありがちだが、それを超える話の展開があって気にならない。
絵もさることながら、間の取り方がよく、思わずウルッと来る瞬間もある。
最後は雑誌の休刊に伴いやや無理矢理終わってしまい、残念。
それでも、最後まで読みごたえはある。

「マイスターダスト」
林ふみの・全1巻・エニックス(ステンシル)
★ ★ ★ ★
人の体温をエネルギー源とする人形の青年と、その人形の主人である少女の物語。
話の大筋は普通の少女漫画だが、設定が珍しいこと、キャラが立っていて一気に読めること、絵が読みやすいことなどのポイントを加算して評価を上げた。
ストーリーも1巻できれいにまとまっている。

「マイ・ロマンティック」
浦川まさる・全1巻・集英社(りぼん)
★ ★ ★
不思議な話に恋愛を絡めた5話オムニバス。
どれもハッピーエンドだが、その分どの話も都合がいい。オムニバスなのだから、1話くらいはアンハッピーエンドがあってもいいと思える。
絵はいいのだが。

「MIND ASSASSIN」
かずはじめ・全5巻・集英社(ジャンプ)
★ ★ ★ ★
第2次世界大戦中のドイツで、頭に触れるだけで記憶を消すことのできる超能力者が創り出され、その力を受け継ぐ青年が日本で開業医をしながら様々な人の記憶に関する相談を受けていく。
超能力者を扱った漫画は数多くあるが、これはアイディアがよくストーリーもいい。
ただ、異常者やレイプを扱った話が多いのは気にかかる。
絵はすっきりとしていて見やすいのでよい。

「まいんどりーむ」
藤野もやむ・全1巻・エニックス(ガンガンWING)
★ ★ ★ ★
夢の世界で現実に戻ろうとしない人たちのため一緒に現実行きの扉を探す少女の話。
最初の方はありがちな話のように思えるが、最終回の出来はなかなか。最終回で作品全体の質を上げている。
絵はまだ描きなれていない雰囲気はあるが、後半はかなり見やすくなっている。
作者の年齢がまだ16ということで、将来性に大きく期待出来る。

「Mein Ritter」
片山愁・全3巻・一迅社(WARD)
★ ★ ★
母親からの手紙だという読めない手紙を受け取った少年は、それを解読できそうな作家のもとを訪れる。
しかし、当の作家は想像とは全く違う異質な人物だった。
中世ヨーロッパが舞台の作品で、作者の絵柄と合っていてすんなり世界に入り込める。
話はやや王道を行く感じだが、それなりには読める。

「魔界王子」
雪広うたこ・高殿円・全15巻・一迅社(ゼロサム)
★ ★
名門貴族の息子で成績優秀な非の打ちどころのない少年があるとき帰省すると、家が破産したことを知らされる。
そんな中、家の中にあった魔法陣から少年はたまたま悪魔を召喚してしまい、魔界の王を決める選帝公に選ばれる。
とにかくいろんな要素が詰め込まれた作品で、学園物・執事・貴族・悪魔などなどよりどりみどり。
あまりに詰め込まれすぎていて節操無い感じになっているのが残念。
ただ、話の本筋は72柱の悪魔の話で、設定はしっかりしている。
しかし、読者が72柱の悪魔を全て知っていることを前提に描かれている部分もあり、前述の節操無い感じも相まって、ついていくのが辛い部分もある。
全編通して主人公と悪魔たちとのやり取りを楽しむ作りなので、それが合えば読む価値はある。

「まかまか」
美川べるの・全4巻・角川書店(ヤングエース)
★ ★ ★
女子高に赴任した男性新米教師は歪んだ心を持っていたが、学校で更に個性の強い生徒たちと出会い、帰宅部の顧問となるものの生徒たちに振り回される日々を送ることになる。
全編ハイテンションのギャグ漫画で、作者が好きなら買って損はしない。
笑いは作者の作品としてはオーソドックスな方。
最後もギャグ漫画らしく終わっている。

「マギ」
大高忍・全37巻・小学館(サンデー)
★ ★ ★
中世ペルシャ風の世界を旅するアラジン。
笛の中にいる精霊・ウーゴや旅の途中で知り合ったアリババと協力しつつ、14年前から突如出現し始めたという迷宮を攻略していく。
話のテンポがいいのでサクサク読むことができる。
キャラもよく立っていて話の展開も飽きない。
作者の前作「すもももももも」(サ行参照)が好きなら買って損はない。
ただ、最終局面は話が長くなりすぎてしまったように感じた。

「マギ シンドバッドの冒険」
大寺義史・全19巻・小学館(サンデー)
★ ★ ★
上記作品のスピンオフ作品。
上記作品では既に伝説となっている迷宮の攻略者・シンドバッドの物語。
作画は原作とは違うものの、かなり画風が似ていて、読んでいて原作者本人では?、と思うくらい。
なので、読んでいて違和感は全くないし、話も面白い。
原作が好きなら読んで損はしない。
本編との関りは薄いが、これはこれで独立して読める。

「まごころ」
魔神ぐり子・全1巻・竹書房(まんがくらぶ)
★ ★ ★
売れない小説家の父、夫を尻に敷きまくる母、双子の兄妹の4人家族の日常を描いた4コマ。
作者の他の作品に比べるとやや毒が少なめだが、わりと面白く読める。
全1巻だけではもったいない感じがするのが残念。

「MOTHER KEEPER」
空廼カイリ・全10巻・マッグガーデン(ブレイド)
★ ★ ★
EDENと呼ばれる特権階級のみが住む場所に対してテロを続ける組織がいくつも存在する世界。
そのテロ組織の1つで活動を続けていた青年は、EDENに潜り込むことに成功するが、そこで殺されてしまう。
そして、目が覚めたときには、EDENを守るマザーキーパーとして働くことを強要される。
特に可もなく不可もなく、という設定で、つまらなくはないけど普通の話、という印象が強い。
話の進むテンポがそれほど速くないので、中盤あたりは少しイライラする。
最後はきれいにまとまっている。

「まさかの魔サーガ」
すずや那智・全2巻・エニックス(ギャグ王)

かつて勇者と戦った魔王の息子だという少年が世界征服をするために立ち上がるというギャグ漫画。
終わり方が中途半端で、それまでのストーリーもそれほど面白くなく、謎も謎のまま終わっているのは大きな減点材料。
絵は完成されていて上手だが、画面に書き込みすぎていて見にくい。

「MAGICA」
住川惠・全1巻・マッグガーデン(マサムネ)
★ ★ ★
世界にいる全ての人が持っている葉。それを持たない少年の物語。
最後の展開がなかなか感動的でいいのだが、設定や話の展開が全体的にCLAMPさんの作品の影響を受けているように見えたのが残念。
パクリとまではいかないが、複数の設定が被っている。
もう少し個性があれば。
絵は不安定ながらも、読みやすかった。

「まじかる☆アンティーク」
きたうみつな・全2巻・エニックス(Gファンタジー)
★ ★
突然海外に商品の買い付けに出かけた両親に代わって骨董屋を切り盛りすることになった青年は、謎の飛行物体の衝突によって一度死んでしまい、その飛行物体に乗っていた魔女によって命を助けられて骨董屋を経営しながら一緒に暮らすことになる。
PCゲームを漫画化した作品なので、設定にかなりの無理を感じる。
また、話の展開も「いかにも」というものが多く、ゲームのファンでなければあまりお勧めできない。
絵はゲームに近く、読みやすい。
終わりはちゃんとしていたが、中だるみが長かった感じがする。

「Magical×Miracle」
水谷悠珠・全6巻・スタジオDNA(ゼロサム)
★ ★ ★
魔法学校に入学した少女が、入学当日に行方不明だという大魔道士にそっくりだという理由で大魔道士の側近に連れ去られ、大魔道士の身代わりを演じることになる。
ネタとしては結構ありがちなのだが、コミックスで続けて読むと結構読める。
絵は非常にかわいいので、絵が好きなら買ってもいいかもしれない。
最後はそれなりにきれいにまとまっている。

「magico」
岩本直輝・全8巻・集英社(ジャンプ)
★ ★ ★
500年に1度、世界を支配できるだけの魔力を持って生まれる黒魔女。
魔法使いの少年は、黒魔女として生まれた少女の魔力を封印するため、世界各地をまわりながら封印の儀式・魔女結婚儀(マジコ)を行うことにする。
登場人物たちがなかなかかわいらしく、主人公とヒロインが最初から結婚することになっているので、その辺りほのぼのと読める。
中盤以降、ややバトル展開寄りになってから話の勢いが落ちたように感じられて残念。
ジャンプとしては珍しく、最後はきれいにまとまっていたのはよかった。

「魔法騎士(マジックナイト)レイアース」
CLAMP・全3巻・講談社(なかよし)
★ ★ ★
ある日東京タワーに登った3人の少女が突然異世界に召還され、お姫様を助けるために戦うことになる。
ありきたりの設定だが、CLAMPさんだけあって読ませてはくれる。
ただ、展開が急ぎ足で謎のキャラも放ったらかしのままなのは気にかかる。
さらに、ラストはある意味CLAMPさんらしいという壮絶なアンハッピーエンド。
続編がなかったら評価はもっと落ちたと思う。

「魔法騎士レイアース2」
CLAMP・全3巻・講談社(なかよし)
★ ★ ★ ★
上記作品の続編。
上記作品と共にアニメ化されたが、アニメとはかなり違う内容で絶対悪という存在がない。
前作で謎だった部分は全て描かれ、ラストもハッピーエンドで納得。
欲を言えば、恋愛にちゃんと決着をつけて欲しかった。

「マジック☆マスター」
阿白宗可・全11巻・エニックス(ガンガン)
★ ★ ★
天才マジシャンと呼ばれた祖父の後継者を捜すために、その孫である女性は日本にやって来た。
しかし、マジックの才能がある人に反応する不思議なカードが示した少年はマジックをやったことがなかった。
けれど、その少年にはマジックのタネを見破る力があり、次第にマジックの世界に引き込まれていく。
まずこの作品は、業界初という、今までほとんど明かされることのなかったマジックのタネをバンバン出しているところが非常によい。テレビなどでよく見かけるものの、タネのわからなかったマジックがたくさん出てくるので、読んでいて楽しい。
登場するマジックもすべて実演可能だという。
ただ、4巻以降くらいから種明しの数がガクッと減り、序盤ほどトリックに驚くことがなくなってしまったのが残念。
また、中盤のマジックVS超能力の話が無駄に長く、そこで面白さが一気に減ってしまった。
そして、最後は打ち切り。一応完結してはいるが、最後に主人公が演じるマジックが丸々掲載されていないのが残念で仕方ない。
絵の不安定さは最終巻まで続くが、最後の方は本当にマジックを演じている雰囲気が絵に表れていた。

「マジナル」
だいらくまさひこ・全1巻・スクウェアエニックス(ガンガンパワード)
★ ★ ★ ★
命ある石をエネルギー源として生活をする世界。
その世界で最も重要な石を持ち出し、追われる少女を一人の少年が助ける。
わりと珍しい設定で、長く連載が続くと思っていたのだが、全1巻で完結。
それでもわりと上手くまとまっていて、読ませてくれる。
また、トーンを一切使わない絵が物語の雰囲気を神秘的にしていてかなりの好印象。細部まで描き込まれている絵は必見。

「MAGiMAGi」
鈴木次郎・全2巻・スタジオDNA(ゼロサム)
★ ★ ★
魔法に憧れる少女は、ある日突然魔法の世界に行ってしまう。
しかし、そこには電気もなく、魔力が芽生えるのも80歳を超えてからで、想像を全て打ち砕かれる。
そして、少女はなんとか元いた世界に戻ろうと、その方法を探すことにする。
全体的にギャグチックで、そこそこ笑える。
全2巻で特に話を引っ張ることもなく、きれいに終わっている。
後半はそこそこ笑える作りだが、声に出して笑えるほどではない。

「魔女っ子戦隊パステリオン」
松沢夏樹・全5巻・エニックス(Gファンタジー)
★ ★ ★
地球侵略に来た悪の組織に立ち向かうパステリオンという少女戦隊の話。
オーソドックスな話だが、いつもパステリオンに叩きのめされるお姉さんはいい人だったり、悪の組織の方の内部事情をより掘り込んで書いてあるので、その点は評価できる。
終わり方もよく、中途半端ではなかったが、中盤の中だるみが少し気になる。

「魔女のいる教室」
大橋薫・全1巻・講談社(サスペンス&ホラー)
★ ★
転校初日に男子生徒の飛び降り自殺を目撃した女の子は、親しくなった女の子から自殺した男子生徒は同じクラスにいる魔女に殺されたのだと聞かされる。
5本の短編集だが、題名になっている話は展開がすぐに読めてしまう。
また、他の話もホラー系の話としてはもっと驚かせてくれる展開がほしかった。

「魔女の下僕と魔王のツノ」
もち・全16巻・スクウェア・エニックス(ガンガン)
★ ★ ★ ★
眠り続けてしまうという自らの病気を治すための薬の材料として魔王のツノが必要だと言い残して、大魔女は眠りについた。大魔女の弟子2人は魔王のツノを取るために魔王城に向かう。
話の最終目的は大魔女を目覚めさせることなのだが、読み終わったときにそこに至るまで紆余曲折・寄り道が山ほどあったな、とまず感じた。
ただ、全ての疑問に対して謎解きがされたし、人間関係もきれいに清算されたので、読後感はよかった。
キャラ同士の掛け合いが面白く、いろんな理論はキッチリ確立されていてあやふやな感じがしなかったのもよかった。

「魔女の心臓」
matoba・全8巻・スクウェア・エニックス(ガンガンONLINE)
★ ★ ★ ★
妹に心臓を奪われ、不死の魔女となった少女は、しゃべるランタンと共に妹を探す旅を数100年続けていた。
その少女が旅の途中で出会った人々との物語。
序盤は「キノの旅」など、他作品に影響されているのでは?と感じる部分があるが、読み進めていくとこの作品の世界観にはまっていく。
決してハッピーエンドだけでは終わらない話が切なくていい感じ。
また、背景を非常に細かく描き込んでいることに好感が持てる。この系統の絵でここまで描き込んでいるのは珍しい。
最後もきっちり謎解きをして終わってくれてよかった。

「マジョリン」
よねやませつこ・全3巻・一迅社(ゼロサム)
★ ★ ★
人間界で暮らす純血の魔女である少女。
彼女のもとには月に1度お見合いとして個性ありすぎる魔法使いたちが送り込まれてきた。
毎回お見合い相手を撃退していくという展開なのだが、これが不思議とワンパターンには見えず、割と面白く読むことができる。
ラブリーすぎる衣装や呪文など、笑える要素もあって楽しく読める。
もっと続いてほしかったが、最後は少々無理矢理まとめた感じになってしまい、残念。

「魔人探偵脳噛ネウロ」
松井優征・全23巻・集英社(ジャンプ)
★ ★ ★ ★
魔界の謎を全て食べつくした魔人・ネウロ。
人間の世界に新たな謎を求めにやってきたネウロは、ある事件に巻き込まれた少女を隠れ蓑の探偵として使い、様々な謎を解いていくことにする。
基本的には推理物なのだが、推理物としてよりも、ぶっとんだキャラで楽しむ作品。
ネウロに利用されて無理矢理探偵をやらされる少女がかなりいいキャラをしている。
絵はかなり不安定で殺人現場のグロさはいまひとつ。
ジャンプの作品としては珍しくきれいに完結している。
そこは大きく評価したい。

「魔神転生」
上田信舟・全5巻・エニックス(Gファンタジー)
★ ★ ★
SFCソフト「魔神転生」を漫画化した作品。
ゲームを知らないと、何度も読み返さないと内容がわかりにくいのが難点。
ただ、人気があったので長期連載となり、じっくりと書き上げられて、展開が急ぎ足になったりしないところは十分評価できる。
絵は完成されているのできれいで見やすく、読みやすい。

「魔探偵ロキ」
木下さくら・全7巻・エニックス(ガンガン)
★ ★ ★ ★
探偵事務所を営む元魔界の住人であるロキとその助手、そしてミステリーマニアの少女が依頼される事件を解決していく話。
純粋な推理ものではなく、神話も関係しているのでファンタジーに近い雰囲気がある。
不思議な力を推理に使うことはないので、そこには好感が持てる。ただし、犯人が非常に特定しやすいのが欠点。一番怪しくない人が犯人、という図式が多い。
絵はきれいで読みやすい。横顔も良い。

「魔探偵ロキ RAGNAROK」
木下さくら・全5巻・マッグガーデン(コミックブレイド)
★ ★ ★
上記作品の続編。
話は既に推理ものではなく、神界関連の話に移行している。
神界の話のところはいいが、それ以外のところは同人気質丸出しで、明らかに狙っているようなコスプレが多いのが減点。
また、話の腰を折るようにギャグが入ってくるのがとにかく痛い。しかもつまらない。シリアスな部分がいいだけに残念。
一応完結はしているが、終わり方は少々微妙。

「魔探偵ロキRAGNAROK~新世界の神々~」
木下さくら・全6巻・マッグガーデン(コミックBeat’s)
★ ★
上記作品の続編……ではあるが、話としてはRAGNAROKで完結していて、この作品は第二部を描いているような感じになっている。
前作の登場人物たちは軒並み出てくるが、前作がそれなりにまとまっているだけに無理して続編を読む必要はないと思われる。
前作が好きな人なら、まずまず楽しめるとは思うが。

「松沢夏樹短編集」
松沢夏樹・全1巻・エニックス(ガンガン)
★ ★ ★
「突撃パッパラ隊(タ行参照)」のコミックスに読みきりとして収録するには作品数が多いので、短編集になったと思われる本。
どの作品もまあまあの出来だが、特に飛び抜けた作品もない。
松沢さんが好きだったら楽しめるのではないかと思える。

「マテリアル・パズル」
土塚理弘・全20巻・エニックス(ガンガン)
★ ★ ★
村の危機を救うために伝説の魔法使いのもとを訪れた少年。
魔法使いは少年と共に旅立つが、不死の力を持つ魔法使いは様々な刺客に狙われる。
作者の前作「清村くんと杉小路くんと」(カ行参照)とはうって変わってギャグが少なくシリアスが大部分を占める。
ギャグが少ないのは寂しいが、ストーリーでも結構読ませてくれる。
絵はシリアスな話についていけるだけのものではないが、悪くはない。
ただ、絵がもっとうまければなぁ、と感じる作品ではある。

「マテリアル・パズル 彩光少年」
土塚理弘・全2巻・スクウェア・エニックス(ガンガン)
★ ★ ★
上記作品の続編。
一応謎のままになると言われていた第3章を漫画化したものらしい。
前作と比べて話の進むペースは速く、それでいて番外編が数多く入っているので、前作をちゃんと読んでいないとつらいかもしれない。
また、話も中途半端に終わっているので、続編を読むのが前提にもなっている。

「マテリアル・パズル ゼロクロイツ」
吉岡公威・全9巻・スクウェア・エニックス(ガンガンONLINE)
★ ★ ★ ★
上記作品の続編ではあるが、前作で伝説の時代と言われている過去の物語。
なので、ちょこちょこ知った単語は出てくるものの、話はロボットものだったりするので、ガラッと変わった雰囲気がある。
また、土塚さんが原作となって作画は別の人が描いていて、この作品だけでも読めなくはない作りになっている。
中盤で掲載誌が移動する前までは普通の出来具合だったが、異動後に当初のヒロインではなかっただろうメルパトラがヒロインとして化けてからはかなり面白くなった。
特に終盤の8・9巻の盛り上がりはかなりのものだった。

「まとちゃん」
結城心一・全1巻・一迅社(WARD)
★ ★ ★ ★
虫が大好きな女の子・まとちゃん。
まとちゃんは筆箱の中に様々な虫を飼い、生活の全てが虫と結びついていた。
虫が嫌いな人にはちょっと辛いかもしれないが、読んでいて素直に面白い、と思える話が多い。
1巻で終わっているのが惜しい。

「聖女(マドンナ)殺人事件」
浦川まさる・全1巻・集英社(りぼん)
★ ★
通称聖女と呼ばれる学校に通う少女が、あこがれの人を追いかけて殺人事件に巻き込まれてしまう。
主人公の気持ちに引っ張られて犯人がわかりにくかったのは評価できるが、犯人が突然自白してしまうのはどうかと思う。
また、他の収録作品は都合のいい展開が目立つありきたりの話なので評価を下げた。

「聖女はスノウホワイト」
浦川まさる・全1巻・集英社(りぼん)
★ ★ ★
上記作品の続編で、主人公が新たな殺人事件に巻き込まれる。
前作と比べると、出来はよくなっている。
また、他の収録作品もなかなかよいのでこの評価にした。

「まなびや」
小島あきら・既刊1巻(立ち消え)・スクウェア・エニックス(ガンガンJOKER)
★ ★ ★
携帯カメラで気になった景色を撮ることが習慣になっていた少年は、高校で映像写真部に入部することにする。
映像写真部のメンバーたちとの日常を描いた作品で、作者らしいほのぼのした話。
「まほらば」が好きだった人にはいいかもしれない。
作者急病により連載が中断し、そのまま立ち消えてしまった。
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