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英語が嫌い [エッセイ]

私は英語が大嫌いでした。
どうして日本人が英語勉強するんだ、と思っていたので、英語を勉強していて面白いと思ったこともなければ、楽しいと思ったこともありませんでした。
英語嫌いが表面化してきたのは中学2年生のとき。
このときの英語の先生の授業がものすごく下手で、声が小さくて聞き取れないし、何を言っているのかよくわからない、というのが1年続いた結果、基本はできても応用ができなくなっていました。
学校の定期試験ではそこそこの点数が取れても、北辰テストという業者テストで点数が取れなくなってしまったのです。
当時、私の第一志望の高校に入るために必要な偏差値は65でした。合格を80%確実にするには68は必要でした。
それなのに、2年の最後の北辰テストで英語の偏差値が49だったからさあ大変。
他の科目では65前後取れていたので、まさに英語が鬼門となってしまいました。
そこで親に相談して言われたのは、
「塾に行け。」
でも、見たいテレビが山ほどあった私は、
「私専用のテレビとビデオを買ってくれたら塾に行く。」
と言い張り(立場もわきまえず)、その結果本当にテレビとビデオを買ってもらって塾に行くこととなりました。
この塾は先生が厳しくて、授業中にしゃべっていたらメチャクチャ叱られてうちの学校の生徒が集団でやめていった、という噂の塾でした。私としては、塾は勉強をしに行くところであっておしゃべりに行くところではないのに、塾に何しに行っているんだ、と思っていたので、厳しい方がいいからとその塾に決めました。
入ってみたらこの塾はすごくよくて、英語だけではなくて他の科目の成績も上がってきました。
怖いと言われていた先生も確かに怖かったですが、その分面白かったです。
最終的に、英語の偏差値も最初53くらいだったのが65前後まで回復して、高校も無事に第一志望に合格しました。
ちなみに、受けた高校は全部合格しました。

しかし、高校に入ったら再び英語の成績急降下。
英語の先生の運がないのか、1年2年と教え方の下手な先生に当たってしまい、授業が全然わかりませんでした。
授業がわからなくなったので勉強もそれほど身が入らなくなり、まさに悪循環で成績も落ちていきました。
3年生のときは、2年生までで数学の成績がよく、英語以外ならそこそこできたので、1クラス特別編成される理系クラスに入ったので、英語は学校で1番目と2番目に良いという先生が担当になりました。

確かに良い先生だったのですが、英語もできて当然というスタイルで授業が進んでいくので、授業が高度でついていくのが大変でした。正確には、ついていけてなかったかもしれません。
そんな感じだったので、3年生のときはかなり英語の成績が悪くなっていて、笑うしかないような点数ばかりとっていました。
どのくらい成績が悪かったのかといえば、平均点が70点くらいのテストで29点取ったり、3年の2学期の模試で430人中英語が410番くらいだったり。偏差値でいうと42とか38だったり。
ちなみにこのとき数学で偏差値70前後取ったので担任の先生に、
「なんて成績取ってるんだ。」
と言われたりもしました。
塾には行っていたのですが、成績が戻ることはありませんでした。
ただ、2年の途中から行っていた予備校の受験直前講座でやった問題が本当に大学入試に出て、どうにか無事合格することができました。
それが通っていた大学なのですが、赤本で英語の配点を見たら、小問でも1問7点~8点と配点が高く、予備校の直前対策で救われた問題が3問ほどあって、20点以上カバーしていたことが後々わかりました。
見直しをする前は違う答えを書いていましたし、大学受験は1点で100番順位が違うとまで言われていますから、この英語が出来ていなければボーダーライン突破はならなかったと思います。
見直ししたときに「あっこれは!!」と思った瞬間は今でもよく覚えています。

そうして大学に入ったわけですが、必修の英語でかなり苦労しました。
特に会話のところでは先生がかなり怖くて試験も難しかったので、もしかしたら単位落とすかも、と思っていました。
結果として単位を落とさずに済んで良かったのですが。
数学も突き詰めると海外の論文を読まなければならなかったり、論文を出すなら英語で書かないといけなかったり、なんやかんやで英語が必要になると知って、このときようやく英語の必要性を実感しました。

その後、就職試験で英語が出てきたところで絶望したり、就職直後に受けさせられたTOEICの点数が350点くらいだったり、英語の出来なさ加減を痛感する場面は何度となくありました。
ただ、3度だけ行ったことのある海外旅行では、なんとなくの英語でもそれなりに伝わったりして、何とかなるものだな、とは思いました。

唯一英語で自慢できるのは、筆記体で全て英文を書いていること。
中学1年のときに、
「その志望高校に入るなら英語は筆記体で書かないと、入る人はみんな筆記体だから恥ずかしいよ。」
とある先生に言われたので、無理矢理矯正して筆記体で書けるようにしました。
そうしていざ高校に入ってみたら、筆記体で書く人などいなくて、昔すぎる知識で騙された、と感じました。
「すごいね、筆記体で書けるんだ。」
とよく言われたものです。
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