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就職活動日記~中期・絶望編~ [エッセイ]

筆記試験は通るけど、面接で片っ端から落とされることが続いていた就職活動前半戦。
それでも何度か面接をやるうちに、ちらほら一次面接が通るようになってきました。
面接のコツというのはよくわかりませんでしたが、とにかく面接官と話が弾めば通りやすい、という雰囲気だけはつかめました。
また、私は集団面接が苦手だということも同時にわかりました。
集団面接だと、自分の言おうとしていたことを隣の人に先に言われてしまったりだとか、しかもそれが自己アピールでの出来事だったとかで、言いたいこともろくにいえずに面接が終わってしまうこともよくありました。
私は自分で意思が強くて他人の意見には左右されない、と思っていましたが、面接では他人の意見に左右されっぱなしでした。人の話を聞いて、
「あ、そのことも言わなくちゃ。」
と思って、本来言うべきことを忘れてしまうことが多々ありました。
よって、通る面接は全て個人面接。しかも、1対1の面接がほとんどでした。
1対1だと言いたいことも言えて、向こうも相談する相手がいないので、こちらのペースに持っていけることも多かったのです。
そうして二次面接に進んだのが4社。だいたい二次面接が最終面接ですが、その最終面接まで進んだのも4社でした。
これだけあればどこかの会社に引っかかるだろうと思っていましたし、そうすれば教育実習前に就職を決めて晴れ晴れとした気持ちで実習が出来る、とも思っていました。

が!!

やはり世の中それほど甘いものではありませんでした。
教育実習前に最終面接に進んだところは全滅。
しかも、ゼミの仲間たちはどんどん就職が決まっていくので、焦りも加わってダブルパンチ。

では、どんな人たちが早々に内定を獲得していたかというと、銀行のSEとして採用されていた人たちでした。
そもそも、私の学校の同じ学科の人たちはSEとして採用されていましたが、そのほとんどは銀行のSEでした。当時はいわゆる”腰掛け”と言われるものに近く、総合職ながらも5年勤めて寿退社、というのが定番として噂されていました。
そのため、銀行も女子大からかなりの数の女性SEを採用していました。某銀行では私の学校から採用する枠を毎年設けていて、同じ学科からかなりの数その銀行に就職していくほどでした。数学専攻57人のうち少なくとも9人はその銀行に就職が決まっていました。聞いたところによると、説明会に行きさえすれば採用するとか、しないとか。
(銀行系を実際受けなかったので、本当のところは結局わからなかったのですが)
就職が早く決まっていく人たちは大抵銀行のSEで、そうでない場合は推薦を使った人がほとんどでした。
銀行は不景気でもわりと就職が決まりやすい、という現状がありました。

しかし!!

私は銀行には行きたくありませんでした。もちろん、銀行系のシステム会社も。
結構いい給料が出るという話は聞くものの、数年後に辞めることが前提の会社には行きたくなかったのです。説明会ではそんなことはないように言われても、現実は現実で違うという話も聞きました。
少なくとも、銀行でない方が長く勤められる可能性もある、と考えていました。
長く勤めようと思えば公務員だけど、それを諦めたならせめて長く勤められるところがいい、と。
それなので、銀行系を全て避けていた私はあえなく全滅を食らってしまっていました。
就職が決まっていく人たちを見ながら、私も銀行にすればよかったかと迷ったり、成績順で就職決まらないものなのかと妙な部分で嘆いてみたりもしました。
次第にダイレクトメールも届かなくなって、絶望の淵に追いやられたりもしました。
でも、やっぱりちゃんと自分の行きたいところを見つけないと、と思い直すようにもしました。
結局は、教育実習中は就職活動は出来ませんから、教育実習が終わったら一から出直しだな、ということになりました。全滅した分、教育実習には力を入れないといけないな、ともまた考えていました。
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